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2023-01-03 01:19 | カテゴリ:未分類
明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末、仕事も家事も大忙しだったので、
長い間更新できなかったのですが、
お正月になってやっとほっと一息、
「ななにー」で郷ひろみさんとのスペシャルライブを見て、
偉大な大先輩との共演に剛君も慎吾ちゃんも吾郎さんも
背筋が伸びたのか、素晴らしいパフォーマンスで、
SMAP時代を彷彿とさせるような格好良さで、
元旦早々目の覚めるような幸せな気持ちになりました。

SMAPには郷ひろみさんと共鳴し合うような
眩しいほどの煌めきがあったなあと
懐かしいような切ないような気持ちになりました。

郷ひろみさんも紅白の舞台以上に
「ななにー」での歌唱が魅力的で、
3人との共演を心から喜んでいる様子が伝わってきて、
本当に素敵でした。ジャニーズの真髄があるとすれば、
このような瞬間なのではないだろうかと思ったほどです。

特に郷さんにとって
昨年のハミングのCMでの剛君との共演が
かなり印象的だったようで、裏表のない剛君の性格を
べた褒めしてくださっていました。郷さんと剛君が
お互いに褒め合う姿がなんとも微笑ましかったですね。

昨年の年末から年明けにかけて、
『ワルイコあつまれ』のクリスマスSPがあったり、
『罠の戦争』の番宣のために
フジテレビでもたくさん番組に出演したり、
大晦日には読売テレビで『うさかめ』SPまで。
ドラマの撮影と並行しながら、大忙しの剛君でした。

私は『ワルイコあつまれ』を高く評価し、
かなり楽しんで見ているので、
子ども記者会見のワルイコ記者の質問にも
ゲストの方のお話にも興味を持って耳を傾けています。
お気に入りの「稚児俳句」の「子よっしゃあ」に笑い、
松尾葉翔先生の蘊蓄にニマニマして聞き入りました。

番宣の『ボカーン!』では、
久しぶりのフジテレビのバラエティー番組にも関わらず
明るさと楽しさを振りまいていて盛り上げていたし、
対抗戦で負けても、残り1秒で勝利チームを讃えて
「忍忍!」と明るく〆るところが流石でした。

大晦日は夜になってようやくTVの前に座ることができ、
紅白を見ようかなと見始めましたが、
なんだか出演者や演出に違和感を感じるところがあって、
結局録画していた『うさかめ』を夫婦で見ながら
「ほっこりしていいよねえ」と言いつつ年を越しました。
番組が始まる前は、剛君とやすともさんとの相性が
こんなにいいとは想像できていなかったのですが、
『うさかめ』スタッフさんたちの愛情たっぷりの
柔軟な番組作りに本当に癒されています。
(ちなみにユーミンさん以降が見たくて、紅白は
NHKプラスで見直したりしました・・・)

新春SP『さんまのまんま』では、
ギターを愛する気持ちが溢れていましたね。
自分を過大にも過小にも見せず、
等身大で表現する潔さが清々しかったです。
クリスマスに小澤征悦さんとギターセッション
している様子を井川遥さんが撮影して
SNSにアップしてくださいましたが、
大杉漣さんの思いを受け継いで剛君を力づけてくださる
小澤さんのご好意に感謝の気持ちが湧きました。
さんまさんの前でギターをかき鳴らす剛君の姿に、
ドラマの現場でも盛り上がっている様子が伝わってきました。
「ななにー」も共演者の方々が来て裏話をしてくださいましたが、
克典さんが「ギターばっかり弾いてて日々上手くなっている」と
おっしゃっていましたね。
まるで今でも漣さんに見守られているような感じがします。

ということで、慌ただしい年末年始を過ごしつつ、
新しい年が始まりました。
どんなに忙しくても品位を保ち活動する剛君が素敵です。
6年以上かけて民放のTVの世界へと復活した剛君。
しなやかな感性、しなやかな人柄、
ポジティブで潔い品位のある姿勢が道を開くのでしょうか。

世の中は混迷の時代ではありますが、
剛君のしなやかな姿を追いかけながら
今年も一生懸命頑張ろうと思うお正月です。
ファンミーティングは家から近い名古屋に申し込む予定です。
春になって名古屋のファンミに当たりますように!!!

まずはその前に『罠の戦争』を全力で応援します。
寒い中、大変でしょうが、剛君はじめ
キャストスタッフの皆さんが
健康で無事に撮影が進みますように心からお祈りしています!!!

2022-11-15 16:55 | カテゴリ:未分類
11月15日、待ちに待った剛君の連続ドラマの詳細が
多くのメディアを通じて一斉に発表されました。
2023年カンテレ1月期月曜10時放送『罠の戦争』✨

私が一番ときめいたのは、剛君演じる主人公鷲津亨の
奥さん役が、井川遥さんだったことです。
長い間井川遥さんのことは癒し系の綺麗な女性としか
認識していなかったのですが、
『拾われた男』を見て以来印象がガラッと変わり、
人間味があって奥行きの広い人だと思うようになり、
俄然興味が湧いていたのです。
今度剛君の作品に出て欲しい女優さんは井川さんだな
と勝手に心に決めていたので、
その通りになってびっくりしテンションが上がりました。

若手の小野花梨さんは演技派で味があるし、
杉野遥亮さんのことはよく知りませんでしたが、
『嘘の戦争』にも少し出演していたらしく、
端正な顔立ちに少し影のある感じが魅力的ですね。
岸部一徳さんと片平なぎささんは
サスペンスの常連さんで安定感がありますし、
悪役を星の数ほどこなされてきた岸部さんが
『脚本は実に面白いです』と言ってくださっていることに
とても期待ができると嬉しくなりました。
また、剛君が一番苦しい時に
一緒にバイク旅をしてくださった
克兄(高橋克典さん)が満を持しての共演です。
高橋克典さんのお人柄に何度も癒されてきた私としては、
剛君と克兄の競演にも興味がそそられます。

そして何よりも大事な主人公の役柄が政治家の秘書。
いやあ、カンテレさんの本気度を見ましたし、
時世から逃げていない攻めの姿勢に正直感動しました。
剛君に次はどんな世界を描いて欲しいか
自問自答することが何度かありましたが、
本当は政治の闇を描いて欲しいと思いながら、
それはさすがにないんだろうなと
どこか諦めていたところがありました。
だから今回この分野に玉を投げた
カンテレさんの姿勢に拍手を送りたいですし、
心から応援したいと思いました。
今放送されている月曜10時
長澤まさみ主演の『エルピス』も
剛君のドラマの前クールなので、
少しでも盛り上げたいと視聴していますが、
マスコミと政治家との闇の繋がりを感じる
見応えある問題作になっていると思います。
政治とマスコミの闇が暴かれなければ、
日本の未来は明るくないと
多くの人が気付き始めているのではないでしょうか。
そこのところを綺麗にしない限り
明るい日本はないとさえ思います。

そしてなんだかんだ言って、剛君はエリートが似合う!!
『任侠ヘルパー』のような役もこなせる剛君ですが、
『TEAM』の文科省の役人のようなエリートをやっても
違和感がない知的な感じが大好きなのですよね。
私の同級生にも
有名な政治家や秘書をやっていた人がいますが、
エリートであるだけでは生き残れない魑魅魍魎の世界。
私のような単純な性格では彼らとは付き合えない感じです。
そんな世界で生きる主人公を剛君がどう演じるか
興味津々ですし、剛君の未知の魅力を
引き出してくれるに違いないと期待できる役柄だと思います。

演出・プロデューサーは『僕の生きる道シリーズ』から
復讐シリーズを通してずっと関わってこられた三宅喜重さん、
演出の宝来忠昭さん、プロデューサーの河西秀幸さん、
脚本の後藤法子さんも復讐シリーズからの続投です。
俳優草彅剛を知り尽くした皆さんが、
草彅剛復活の場を愛と叡智を結集して
用意してくださったようで、
心からの感謝の気持ちと喜びが湧いてきます。

この6年間をあらためて振り返ると、
剛君の歩みは本当に着実で尊いものだったなあと思います。
最悪の状況の中でも、腐ることなく目の前の仕事に全力投球。
小さい仕事、ささやかな仕事であろうと手を抜くことなく
全力で取り組む姿が潔くて応援せずにはいられませんでした。
先日のパワスプで、
「僕は一日一日全力でエネルギーを使い切っているから、
眠れないことがない」と言い切っていたので驚きました。
私はやはりとんでもなく凄い人の
ファンなのだなと思ったほどです。

剛君が凄い人だとここ最近あらためて思うのは、
意外にも『ワルイコあつまれ』や
『草彅やすとものうさぎとかめ』だったりもします。
『ワルイコあつまれ』の様々な場面で
剛君の能力が発揮されていますね。
あらゆるシュチュエーションで様々な表現をしているのに、
それぞれの表現に個性があり、マンネリ感が一切ない。
それぞれの表現に一捻りあって味があると言わざるを得ない。
特にお気に入りは「稚児俳句」の松尾葉翔先生なのですが、
あれはほとんどアドリブで言っているそう。
アドリブなのに俳句の表現の核心だったりポイントだったりを
きちんと突いていると思います。先生方も笑いながらも
「草彅剛恐るべし」と思っておられると私は思います。
ポイントを抑えつつ、自由であり、
破調であることを重んじる。
表現者草彅剛の凄さは
この姿勢に現れていると唸ってしまうのです。
『うさぎとかめ』の自由さ楽しさも
剛君のこの姿勢にありますし、
チャンネルを『ブラタモリ』に合わせると
品のある癒しの声が。

どんな状況にあっても、
工夫を凝らし自分の能力を出し切っている剛君に
感動している日々。
そんな剛君だからまた
元の場所に戻ってこられたのかもしれません。
年明けの『罠の戦争』を楽しみに
私も毎日を大切に頑張ります。

それから剛君の民放ドラマ復活を心から喜んでいると思う
中居君。休養中の中居君の健康も私は心から心配しています。
記憶喪失になっても
草彅剛に会ったら思い出すと言った中居君。
中居君の体調が良くなりますように心からお祈りしています❗️❗️

2022-10-16 23:20 | カテゴリ:未分類
先週の10月9日(日)10日(月)に
1泊2日で東京に行ってきました!
なんと東京行きは2020年1月に
『アルトゥロ・ウイの興隆』の初演を
KATT劇場に観に行って以来2年9ヶ月ぶりです。

コロナ禍我慢し続けていましたが、
ワクチンを4回目受けたことだし、
しんつよの舞台『burst!危険なふたり』に
申し込んでいたチケットも当たりましたので、
思い切って決行することにしました。
ただ、本当は16日のチケットが当たっていたのですが、
東京に住んでいる息子たち家族の予定と合わず、
10日のチケットを持っているNAKAMAの方と
交換していただいてこの日程になりました。

2年9ヶ月ぶりに夫婦で新幹線に乗りました。
東京に住んでいる息子家族たちとの再会、
ビストロジョーでの3周年スペシャルディナー。
そして日本青年館でのしんつよ舞台の観劇。
マスク、手洗い、消毒などに気をつけながら
全行程を無事に終えることができ
ほっと胸を撫で下ろしています。

ビストロジョーは私は2回目でしたが、
あの美味しさを
夫にも味わってもらいたいと願っていました。
だから今回息子が予約して個室を取ってくれて、
スペシャルディナーをご馳走してくれたので、
今までで1番くらいの親孝行をしてもらって、
心から嬉しい幸せな時間を過ごすことができました。

『burst!危険なふたり』は7年前の初演も観たので、
2回目でしたが、さらに内容が濃密になっていて
初演の時よりドキドキ感が増し見応えがありました。
剛君も慎吾ちゃんも7年の間に培ってきた表現力が
増し増しで、掛け合いがさらに白熱していました。
対面していないのに対話劇が成立していて、
まさに35年の2人の関係性無くしてあり得なかった
躍動感あふれる心揺さぶられる舞台でした。

爆発物を処理していく緊張感が
ご時世とリンクもしていて、
生きているって
こういう危険の連続だなという感慨が生まれ、
なんとも言えない切ない気持ちにもなりました。
目の前にある現実社会の危機的状況を
大好きな剛君や慎吾ちゃんと共有しているというような
不思議な一体感をこの刹那感じることができる。
まさに生の舞台の醍醐味ですね!!

三谷幸喜さんの天才ぶりをあらためて感じました。
三谷さん、菊池寛賞受賞おめでとうございます👏👏

剛君が言っていたように慎吾ちゃんは華があって
舞台映えします。そして剛君はまさに天衣無縫。
剛君のその突き抜けたような無垢さが
やっぱりたまらない。
その無垢なエネルギーに触れると、
私もエネルギーがもらえるし、
元気になることができます。
どんな現実の中でも燃焼して生きていきたいと思えるのです!

今週末は先週の楽しい時間を噛みしめながら過ごしました。
テレビの中では相変わらず明るい剛君を見ることができます。
『ワルイコあつまれ』の松尾葉翔先生に笑い、
『うさかめ』の剛君に癒されます。
そんな剛君にいっぱい元気をもらいながら毎日を頑張りますね❤️

2022-09-21 15:47 | カテゴリ:未分類
今日はここ最近の草彅剛さんにまつわる私の想いを
とりとめもなく書き出してみたいという衝動に駆られました。

①主演でない作品が続いていること。

主演だったら嬉しいという正直な気持ちはありますが、
剛君に世界的に認められるような
俳優さんになっていただきたいと願っているので、
出演する作品が価値のある素晴らしい作品ならば、
主演かどうかということにはこだわりません。
剛君は外見以上に本物に対する意識の高い人で、
価値のある作品を世の中に送り出したいという気持ちを
持っている方だと思うので、価値のある作品で
いろいろな役に挑戦する姿を心から応援したいです。
主演映画が続くと飽きられてしまったり、
大河の主演をすると色がついてしまって
なかなか良作に巡り合えなかったりすることもあるので、
緩急をつけて作品に出演することは大切だと思います。
今旬の役者さんと共演することで、
多くの視聴者に演技を見ていただくことができますし、
剛君の演技の魅力を再発見再認識してもらえると思います。
これからの世の中を背負う子どもたちに関わる
お仕事をすることで、
子どもたちへの認知度も上がるでしょう。
子どもが真ん中にいる世の中でないと
これからの日本に希望はないのではないでしょうか。
また、剛君が主演で映画が制作される時に、
できるだけたくさんの人に見ていただけるように、
視聴者の裾野を広げておくことは大切なことだと思います。

②新しい地図の仲間たち

私は剛君が「アカデミー賞のレッドカーペットを
3人で歩きたい」と言ったことが忘れられません。
あの言葉はリップサービスでもなんでもなく
剛君の心の底から出た本当の気持ちだと思います。
日本アカデミー賞をいただいた時も、
自然と慎吾ちゃんと吾郎さんの名前が口に出て、
2人に対する感謝と愛が滲み出ていました。
『ホテルビーナス』がモスクワ映画祭にエントリー
された時、そばにいてくれたのはおふたりでした。
剛君が事件を起こし、家で謹慎生活を送っていた時、
毎日電話してきてくれたのは慎吾ちゃんで、
うなぎやお寿司を一緒に食べようと
持ってきてくれたのは吾郎さんでした。
そんな仲間の気持ちを
剛君はどれほど感謝したことでしょう。
剛君は男気のある人なので、
本当に恩義を感じている人への感謝を
忘れない人だと思います。
剛君がおふたりのエンターテイナーとしての魅力に
敬意を持っていることもわかります。
私もおふたりの作品はほとんど見て応援しています。
『ワルイコあつまれ』の「子ども記者会見」での
吾郎さんのクールの中にも人間味のあるMCぶりが
なんとも絶妙で好きです。「ガヤガヤ姉妹」での
なんともとぼけたほんわか慎吾ちゃんが好きで、
さすがに面白いなあといつも感心しています。
最近では、慎吾ちゃんの『倫敦の山本五十六』
吾郎さんの『風よあらしよ』の演技に魅入りました。

③私が剛君に演じて欲しいとふと願う役柄

簡単には説明のつかない
夫婦(または男女)の深い愛情の物語、
現代社会の教育現場で働く先生または『TEAM2』、
家族で田舎に移住して地方で起業する男の物語etc。
来年の1月期ドラマは復讐シリーズですが、
一体どんな内容のものなのでしょうね。
世の中が殺伐としているので、困難な中でも
最後に光が差してほっとできるような作品がいいです。

吾郎さんの『窓辺にて』という映画が
11月に公開されるようですね。
「窓辺」は私が剛君を思う時のモチーフの一つなので
聞いた時はなんだかドキッとしました。私は吾郎さんの
映画も全部見ているのでこの作品も見ますが、
「窓辺」というモチーフに人一倍こだわりがある
私を満足させてくれる作品になっているでしょうか^_^
剛君はね、とても窓辺が似合う方なのですよ。
映画『僕と妻の1778話の物語』で妻が危篤になった時、
主人公が病院の窓の下で悲しみに打ちひしがれる場面、
『拾われた男』でショーンのバッティングを見て、
窓際で喜びを爆発させる父親としての武志の表情、
光が差す窓辺は人間の心を透かし見せてくれる場所。
吾郎さんの映画が見応えのあるものであることを願いつつ、
剛君が演じる窓辺の物語も夢想し続ける私です。

2022-09-07 15:03 | カテゴリ:未分類
『拾われた男』の最終回を
もう5回くらい見ました。
何度見ても味わい深い作品は尊いですね。

この作品は主人公が、
ご縁と運で俳優としてメジャーになっていく
サクセスストーリーとして楽しめる作品ですが、
やはり実話を丁寧に掘り起こして行ったところが
面白い作品になった要因だと思いました。

「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので、
私たちの現実生活の中には
ちょっとしたドラマがたくさんありますね。
そんな現実を丁寧に掘り起こすことができた
筆者松尾諭さんの感受性の豊かさに感嘆しますし、
エンターテイメントドラマとして仕立て上げた
脚本・演出・音楽などスタッフの皆さんの
能力の高さに驚嘆しました。
何故にディズニープラス?と最初は思いましたが、
夢と笑いと人間愛に溢れたこの作品が、
ディズニーで世界中に配信されるなんて素敵ですよね。
こんなにもほっこりと心温まる作品を
日本人が作ることができるなんて、
日本人もまだまだ捨てたもんじゃないと励まされます。

キャストの皆さんも豪華で実力者揃い。
主演の仲野大賀さんの演技をこんなにじっくりと
拝見するのは初めてだったのですが、
素朴な人間味あふれる演技が素晴らしく、
松尾諭さんの特徴をとらえた個性的な雰囲気も
コミカルでとても見応えがありました。
社長役の薬師丸ひろ子さんの年齢を感じさせない
可愛さと存在感がこの作品の格を引き上げています。

そしてやはり内容がグッと深まったのは中盤
奥さんになる結さん(伊藤沙莉さん)登場から。
結と元カレとの別れ、プロポーズ直前の諭の激情、
現実は不可解で説明のつかないことも多いと
あらためて身につまされるようなエピソード。
そうそう。こう言う面倒くさいことと向き合うことで
少しづつ大人になっていくっていう感じでしょうか。
こんなに肝っ玉が太くて包容力のある奥さんを
見つけられたことが松尾諭さんの最大の運の強さですね。
伊藤沙莉さんがとても魅力的に演じておられました。
娘の福子を演じた女の子も、こんなにとぼけた感じの
可愛くて上手な子役さんがいるのだとびっくりです。

最後の3話は諭があまり好きではなく
居心地の悪さを感じていた家族と向き合っていく展開。
アメリカに渡って15年も会っていなかった兄武志との再会。

剛君がやはり期待を上回る繊細な演技で、
謎めいた兄とその兄の秘められた思いを
等身大で形作ってくれました。
アメリカ人との違和感がない自然な英語での会話。
麻痺した身体。自然と飛び出す関西弁。
『ロッキー』が好きだった私としては、
武志のふざけた『エイドリアン!』もツボでした。
最近までアメリカで人気のTVドラマ『THIS IS US』を
夢中で見ていたので、剛君がアメリカの女優さんと
別れ話をしているところなんかキュンとしてしまいます。
ショーンに「Love you」と言い、
ショーンから「I love you, daddy!」と言われる武志。
救急車の中で諭と武志が初めて胸襟を開いて
語り合う時の兄弟の言葉が心に滲みました。
兄弟と言っても、このように心通う瞬間は
奇跡のように短いものなのですね。

そしてなんと言っても日本の空港に到着して、
武志が15年ぶりで両親と再会する場面が圧巻でした。
家族で絡む場面はそれほど多くなかったので、
15年ぶりに再会する親子の情愛を
どうやって表現するのだろうと少し不安だったのです。

でも、石野真子さんと風間杜夫さん演じるお母ちゃんと
お父ちゃんが見事に本物で、それに応じる武志の
「ごめん」「ごめん」「ごめんなさい」「ごめんなさい」
があまりにもあまりにも自然で・・・。
親不孝をした思う武志の素直な懺悔の気持ちによって
時を越えて一瞬で家族に戻る家族の絆が見えた瞬間でした。
剛君の演技に何度も惚れ直してきた私ですが、
あの「ごめんなさい」が私の心の琴線に触れ感動しました。

仲良しだった野本さん(片山友希さん)と武志が
アメリカに行く前お店で諭のことを語り合っている
場面もとても自然で印象に残りました。
2人とも早くに逝ってしまったけれど
諭のことを気にかけ愛してくれた大切な人たち。
そういう人がいたことにあらためて気づく諭。
まさに人生は「Lost and found」なのだと身に滲みます。

この喪失感からの存在感を最後の「お兄ちゃん待って!」
で映像化したスタッフキャストの総合力が凄いですね。
仲野大賀さんの表現力、草彅剛さんの空気感、
子ども時代を演じた子役お2人の声が
元気いっぱいで自然で素晴らしかったです。
武庫川駅の切符売り場の前で子ども時代の武志と
大人の諭が見つめ合う場面がドラマチックで印象的。
長い年月すれ違ってきた兄の気持ちに気づく瞬間を、
あんな風にファンタスティックに描くなんて!!! 

私はこの『拾われた男』を見終わって、
草彅剛さんへのマネージメントの確かさを
あらためて実感しました。
長年願っていた『蒲田行進曲』つながりの
風間杜夫さんとの共演も叶いましたし🙆‍♀️

「はっぴょうかい会」の映像を見たいとか
CDを出して欲しいとか正直思いますし、
今からでもいいお知らせはないかと待ってはいますが、
万が一なかったとしても
きっと何か理由があるのだろうと私は思います。
「はっぴょうかい会」に行かれた方の感想を見ると、
剛君のギターも歌もずいぶん上手になっていたとか。
この調子で進化していって、いつの日かギター1本で
ワンマンライブする日が来るのではないでしょうか。
と言いつつも、「はっぴょうかい会3」には
行けたらいいなあと願うばかりの私です。

2022-08-25 14:54 | カテゴリ:未分類
先日20日にようやく映画館に夫と2人で
『サバカン』を見にいくことができました。
子どもが主人公で、小学校高学年の頃の揺れ動く
少年たちの気持ちが丁寧に繊細に描かれていました。
最近このように子どもの気持ちをストレートに
描いた作品がほとんどなかったので、
新鮮で心が洗われるような映画でした。

一緒に観にいった夫が私以上に感銘を受けたようで、
観終わった後、「この映画は全国の小学校で
上映するべきだ」と熱く語っておりました。
「今の子どもは過保護すぎる。
いろいろな体験をして困難にぶつかってこそ
大人になっていくものだ。」と豪語しております。

「うんそうだね。日本の子どもたちみんなに
観てもらいたいね。私たちの子どもの時は
結構無茶なこともやってたしね。
私の両親の田舎は瀬戸内海の島だったから
夏休みは真っ黒になるまで泳いでいたし、
子どもだけで向かいの無人島まで
泳いで渡ろうとしたこともあったしね。
まあ力尽きて途中で引っ返したけど。
山や海で思いっきり遊んだ時間があったから
その後の人生大変でも
乗り越えてこられたのかもしれないね。
うちの孫ちゃんたち都会育ちだから
こんな経験なかなかできないね。
泳ぎも教えなあかんね。本当に大事なことが
いっぱい詰まっている映画やわ。」

剛君は普通の人を演じても自然体で馴染んでるし、
編集者役の「青天を衝け」を思い出す泉澤祐希さん
との共演も、短いながら味わいがありました。
小説が書けない久ちゃんのちょっと歪んだ表情が
子ども時代の久ちゃんの表情に通じるものがあって
お見事。強気に出れない久ちゃんの雰囲気が
よく出ていましたね。

久ちゃんとタケちゃんの少年時代を演じた
番家君と原田君も、初めての演技とは思えないほど
繊細に表情を変化させていました。
タケちゃんはどちらかと言うと表情の少ない少年
でしたが、だからこそサバ缶の握り寿司を久ちゃんに
「食べてえ」とちょっと嬉しそうに差し出した時の
緩んだ表情が、たまらなく良かったです。
映画の題名が「サバカン」だけあって、
あの時のタケちゃんの顔と声の響きは、
本当に国宝ものでした。
心から相手を愛しいと思った時、
少年はあんな顔をし、あんな声を出すのだと
心に強く残りました。
映画の評判はいいですし、
絶賛のツイートもたくさん見かけますので
良かったなあと思います。

ただ私の正直な感想は
私の家庭の過去にまつわる感情があり
ちょっと微妙です。
私の子ども時代は確かに
両親の郷里が瀬戸内海の島だったので、
夏休みに海や山を駆けずり回った経験があります。
ただ、家庭環境は決して明るいものでは
ありませんでした。
どちらかと言えばタケちゃんの気持ちに近いかな。
でもタケちゃん家のような
優しくてきれいなお母さんはいなくて、
私がヤングケアラーにならなくては
いけないほどの不安定な母でした。
言うなれば『ミッドナイトスワン 』の一果に近い。
だから自分のあの頃を思い出すと、正直暗いです。
久ちゃん家のような
お父さんやお母さんではなかったし、
ギュッと抱きしめてももらえなかった。
私にも久ちゃんのような友人ができたら良かったのに。
小学校ではグループに入れない、入りたくなくて、
1人で本ばっかり読んでいたな。
こんな映画を作れる監督はある意味幸せな
小学校時代を過ごされたんだろうな。
懐かしい小学校時代がある人がうらやましいな。

そんななんとも複雑な感慨を抱いて
時間を過ごしていると、ドラマ『拾われた男』
第9話の放送時間になりました。
サトルの「嫌いや。お父ちゃんもお母ちゃんも兄貴も」
お父ちゃんの「アメリカ行くんやったら縁切ったる」
タケシの「そうか。こっちこそせいせいするわ」
「みんな仲ようすればええのに・・・」
うわあ、そうそう!!
このタケシの気持ち。サトルの気持ち。
どちらかと言えば、
私はタケシのあの絞り出したような呟きに
自分の小学生時代を回想してしまいます。

私も神戸(尼崎ではない)の団地っ子だったので、
あの狭い空間で個性の激しい両親姉弟で
暮らしていることが息苦しくてたまりませんでした。
昭和を象徴するような頑固で威圧的な父と、
そんな父に不満を持ちつつ
服従するしかなく心身を病に冒されていく母。
鬱屈した小学生時代。
唯一優しさを感じた母方の祖母。

タケシの優しすぎるゆえに
鬱屈してしまう気持ちが心に滲みすぎて痛い。
弟のサトルはある意味単純な性格だから
屈折した家族が不可解すぎて嫌いだったんだろうな。
タケシがいなくなって15年。
お母ちゃんが「私がまちがっとったんや」と言い、
お父ちゃんが「わしのせいや」と言う。
そう言う気持ちの中思い出す、
唯一親子で心が高揚した瞬間「六甲おろし」。
タイガースのユニフォームと
六甲おろしが奇跡を起こすぞ。
関西人にとってなんと郷愁が呼び起こされ
心が揺さぶられる展開でしょう!
つかみどころがない複雑なタケシの気持ちを
鬼才草彅剛が印象的に表現してくれて感無量です。

麻痺した身体、
日本へのパスポートが届いた時のこみ上げる喜び、
包帯を巻いた頭に斜めに載せたタイガース帽子、
「サトル、俺の代わりに投げてくれや。
 何にでもなれるのが俳優さんやろ?」と
親しみを込めて戯けるお兄ちゃん。
全てがなんとも味わい深くて尊い!!!

もうすぐ「草彅剛のはっぴょう会」ですね。
地方の者としてはこの時期の平日は厳しく、
泣く泣く申し込み自体を断念しました。
できればなんらかの形で
見られるようにしていただけるといいのですが。
遠くからですが剛君にとって素晴らしい会になり、
無事に開催されることをお祈りしています。