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2013-03-17 15:40 | カテゴリ:舞台
SMAPのコンサートと同じく、2012年は剛君の舞台を初めて観られた記念すべき年になりました
演劇が好きでいろいろ観てはきましたが、チケットが取りにくくて東京での公演がほとんどの剛君の舞台は、子育てや仕事に追われる私には遠い存在でした。

でも今回は大阪公演もあったので、チケットの取り方をいろいろ調べ、気合いを入れて臨みました。先行発売ではなかなか電話がつながらなかった上に抽選に漏れてしまいました。一般発売で、40分後くらいにようやく電話がつながって、発券して、前から6列目だとわかった時は、本当にうれしかったです大阪公演の当日、娘や友人と共に、大いに楽しみ、感動を分かち合うことができました

舞台は鄭義信監督の意欲作でした。韓国と竹島問題でぎくしゃくしているまっただ中、このような作品に韓国と日本の俳優たちが集結し、一致団結して「友情」という目に見えないものを育て上げ、力強く表現しようとしている姿に、大きな驚きと感動を覚えました

国と国との問題は一概に大きすぎてとてつもなくやっかいなことだと思いがちですが、あの舞台のように、素朴な人と人との感情のやりとりを見せられると、国家間の問題も、本当はそのような人間対人間のささやかな思いやりから変わっていくのではないかと、思わされました。
そんな舞台に立つ俳優さんたちの心意気や演技にかける情熱が素晴らしく、その姿に涙が自然とあふれました

舞台上の生の剛君の演技を間近に観て、あらためて彼の人間性に心洗われる思いがしました。今回の舞台では、演技が上手いとかどうかの問題ではなく、彼のピュアな精神が根底にあってこそ成り立っている内容だと思われました。どうして彼は、あそこまで韓国の人々にいつわりのない純粋な愛情を持てるのか。その愛情を示すことに、なんのためらいもないのか。

いろいろな憶測が世間では飛び交いますが、私にとってはどのような憶測も関係ありません。国と国が仲良くしようと努力することに、理由が必要だとは思いません。政治は政治で、文化は文化でそれぞれ前進していくことが大切だと思います。

鄭監督は、在日である監督でしか表現できないようなメッセージを、あの舞台に込めていらっしゃるのだなあと、深く感じ入るものがありました。NHKの番組で監督の幼い頃の大変だった厳しい生活のことが紹介されていましたが、そのような監督が、あれ程多くの人々を感動させる素晴らしい舞台を作り上げるまでになられたのは、並大抵の努力ではなかっただろうと思われます。人間は情熱があれば夢のようなことを実現させることができるのですね。自分の生き方を考える良いきっかけになる舞台でした。

私は剛君があそこまであの舞台に全身全霊をかけていたのは、自分の才能を見いだし、育て、見守ってくれたつかこうへい氏への恩返しの気持ちがあったからではないかと、勝手に思っています。また共演の、チャ・スンウォン氏のあたたかい人間性にも刺激を受けたでしょう

剛君の良きパートナーになって下さる香川照之さん、広末涼子さんをはじめとして、韓国の俳優の方々、日本の俳優の方々、素晴らしい舞台をありがとうございました

今度は剛君「二都物語」ですね。しっかりチケット取りましたので、楽しみにしています


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