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2014-12-12 00:12 | カテゴリ:雑誌
12月17日号の「anan」はSMAPが表紙で、スタイリストの祐真朋樹さんが
不朽の名作映画の主人公に5人をなぞらえてシューティング。
SMAP5人はタランティーノ監督のギャング映画
『レザボア・ドッグス』に扮して、
黒のスーツとネクタイにサングラスという洗練されたスタイリッシュな姿。
それぞれの個性が滲んでいるポーズが味わい深いです
中居君の雰囲気はやっぱりリーダーの風格があるし、
剛君を振り返っているような木村君はカッコイイ、
吾郎さんはミステリアス、慎吾ちゃんはパワフル、
右手を上げて、左手はポケットでスッと足を出している剛君はオッサレ
映画の主人公に扮して撮られた写真は各々に雰囲気があって秀逸です
SMAPさんたちは、ダテに歳をとっていないなあ、本当に・・・。
着実に新しい魅力を重ねて攻める彼らに、ただただ感嘆するこの企画。
コンサートを終えた来年は演技を魅せてくれる
SMAPさんたちを予感させます

それにしても剛君が扮したダスティン・ホフマンの『卒業』の主人公。
藍色のレトロな扉の前に立つ裸足の剛君。愁いをたたえた瞳が衝撃的です
私がダスティン・ホフマンの映画を初めて観たのは、
大学生の頃の『クレイマー・クレイマー』。
離婚をした奥さんとひとり息子を取り合う父親を、
コミカルかつ切なく演じる姿に感動したのを覚えています。
後は『レインマン』も観た記憶があるのですが、名作として有名な『卒業』は
映画のラストで結婚式場から花嫁を奪う青年の話という
あらすじだけ記憶にあって、はっきりと観た覚えがなかったので、
今日あらためてレンタルして観直しました。

大学を卒業して大学院に進学予定の優等生の主人公ベンジャミンが、
卒業パーティーに来ていた両親の友人の奥さんに誘惑されて、
とまどいながらも深みに入っていってしまうという鬱屈したシーン。
その密会のホテルでのベンの服装が、
剛君が撮った写真の服装と全く同じでした
世間知らずの青年が心ならずもそのような状況に陥ってしまった愁いが、
剛君の表情の中にしっかりと表現されていて、
映画のワンシーンをみごとに再現。(それも40歳が21歳の青年を
外したボタン、引っ掛けただけのネクタイ、そして裸足そのものが、
映画のシーンの生なましさを再現していて、
もう絵のように美しいとしか・・・

剛君がレトロでビンテージ感漂う服装や風景に
すっと入り込んでしまうのは、
顔の彫りが深くて、多国籍な雰囲気を持っているせいでもあるし、
そういう素朴で古いものを愛し憧れる感性を剛君が持っているから。
そして、剛君自身も語っているように、
人間の一筋縄では説明のつかない「狂気」のようなものに惹かれ、
人間理解にもかなり奥深い探究心があるように感じます。
5歳児と言われている無邪気な剛君からは想像もつかない
老成した感性も持ち合わせているという2面性が、剛君に陰影を与え、
「魔物を持つ人」と称される所以なのでしょうね

自分を鍛えてくれた『99年の愛』を自宅の棚の一番手前に置いて
励みにしているという剛君。
橋田壽賀子先生が引退をかけて書かれた大作でした。
「国家間の利害を超えた平和」をテーマとして訴えた橋田先生渾身の作品。
剛君はそんな重厚なテーマの作品の主役を任せていただける人なのです。
来年はまた、そんな剛君のお芝居がたくさん観られそうで
本当に嬉しいです

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