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2013-05-06 14:54 | カテゴリ:舞台
剛君の舞台『二都物語』を昼公演2日連続で見た間の、夜、新国立劇場での堤真一・宮沢りえ主演の『今ひとたびの修羅』も観劇しました。(そんな贅沢をしたので、今は家でおとなしくしています。)

こちらも豪華キャストだったし。剛君ゆかりの俳優さんもたくさん出演されていたので、感慨深いものがありました。おそらく堤さんも剛君もお互いの舞台を観に行ったと、どなたかが言っていたように思います。剛君には刺激になる素晴らしい先輩がたくさんいるようで、本当に幸せな人ですね

『今ひとたびの修羅』は演出が劇団☆新感線のいのうえひでのりさんです。『二都物語』にはやはり劇団☆新感線の橋本じゅんさんが活躍されていたので、この劇団のパワーは演劇界に無くてはならないもののようですね

いのうえさんもパンフレットに書かれていましたが、堤さんは「アナクロな昭和の男を演じさせたら、右に出るものはいない」という存在感をたっぷり魅せてくれました。映画『山のあなた 徳市の恋』で旅館に宿泊していた男しかり、『ALWAYS 三丁目の夕日』の自動車修理工場の社長しかり。今回は洗練された男の中の男でした

宮沢りえさんも小池栄子さんも女の情念、女の業を熱演されていて、色っぽかったです。少しは現代女性も、思い出さなければならないような、古典的な女らしさがそこにはありました

出演者の中に、浅野和之さん、鈴木浩介さんという剛君のドラマにゆかりの深い方も活躍されていて、私はお2人と共演した剛君のドラマが、ちらちらと頭に浮かんできたので、参りました(笑)。二人ともさすが舞台人。
映像の世界もすごく味がある方々ですが、やはり舞台ではそれ以上にのびのびと実力を見せつけていらっしゃいました。ジャニーズの岡本健一さんも流石の演技で感心しました。

実は私が一番感慨深かったのは、風間杜夫さんの演技を生でじっくり堪能できたことです。映画『蒲田行進曲』の銀ちゃんをされた時、私はまさに演劇少女まっただ中だったので、あのつかこうへいワールドに衝撃を受けましたし、風間杜夫さんに心から俳優として尊敬の念を抱いたのです。そしてこの歳になってとうとう生で風間さんをこんなにじっくり観ることができたことに、感動したのです。つかこうへいさんが活躍され、演劇界が賑わっていた時代を代表する方でした。だいぶ歳をとられましたが、やはり味のある演技は際だっておられました

と言うことで、『二都物語』の興奮の中、演劇を愛する私にはこのような素敵な時間もあったのです。

剛君は本当に素晴らしい俳優さんたちと共演させて頂いているのだなあと、あらためて思いました。

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