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2013-03-12 01:59 | カテゴリ:映画
あの日本映画界のトップスターの高倉健さんと共演できるというニュースを知った時には、ファンとしてやはりたまらない喜びを感じました。スポーツニュースを買い込んで同じような記事をたくさんスクラップしました。

私も若いときから健さんの映画『野性の証明』『八甲田山』『幸せの黄色いハンカチ』『夜叉』『鉄道員』など有名な作品を観てきたので、剛君が健さんの久しぶりの映画に共演者として選ばれたのは、誇らしいことでした

期待して初日に観に行ったのですが、健さんがスマステでおっしゃていたように、「役不足」で、剛君ファンとしては、もっと健さんと剛君が、がっつり絡むような映画だったらよかったのになあ、と正直思ってしまいました。

でもきっとそれは、ファンの欲張りな気持ちなのかもしれません。
剛君自身はしっかり自分の立場をわきまえていたし、とにかく健さんと共演できて、演技の基本、役者の心構えをしっかり教わったようで、たくさんのことを吸収させていただこうと努力したようでした。ホント、剛君のそういう謙虚でかつ貪欲な姿勢には、おそれいります

この映画の剛君の演技で気に入っているところは、最初に主人公(健さん)と出会った時に、あつかましく自分の車から主人公の車に荷物を移し替えるところです。あの無邪気さ、あつかましさの自然な演技は、「ぷっすま」でつちかったものなのかしら

そしてラストのシーン。刑務官として真面目一筋に生きてきた主人公(健さん)が、不完全な境遇を受け入れながらもけなげに生きている人々たちと出会ったことで、不完全な自分を受け入れ、あらたに人生の旅に再出発する場面。あそこで最後に田宮(剛君)を一瞥してから歩き始めますよね。

あそこのショットがたまらなく良かったのです。だって屋台で笑顔満面でイカ飯を売っている田宮(剛君)の姿は、不完全な人生を受け入れながらけなげに生きている人間そのものだったんですもの

さ・す・が~って思いました。




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