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2021-12-07 15:49 | カテゴリ:未分類
大河ドラマ『青天を衝け』
第38回「栄一の嫡男」で
久しぶりに徳川慶喜公がたくさん出てきました。

60歳前後の頃の慶喜公ですが、
昔ゲッターズ飯田さんの占いで、
生まれながらにして60歳と言われただけあって、
草彅慶喜は、まさにその年齢にぴったりの
風情や趣があって、哀愁漂う老公の佇まいを
違和感なく体現していて
びっくりしてしまいました。

正室の美賀子さんは乳がんを患い、
58歳で亡くなられたそうですが、
慶喜公と美賀君が無言で見つめ合う場面では、
苦難の年月を共に歩んできた夫婦の感慨が
表情だけで表現されて、
大変味わい深いものがありました。
無言で気持ちを滲み出す剛君と
川栄李奈さんの夫婦愛が自然で素敵でした

また、回想部分では30歳前後だった頃の
慶喜公も映り、その若々しさにも驚愕。
1年間のドラマの中で10代から70代までを
見事に演じきる俳優草彅剛の無限の才能に
あらためて感嘆せざるを得ません。

また、ラジオ深夜便の「もっと青天を衝け」
のコーナーで剛君が語ったことですが、
草彅慶喜が初登場した能を舞っていた場面も、
ご本人が猛練習して臨んでいたとのこと。
能面を被り、能の衣装に身を包み、
数秒舞う姿が本格的で見惚れてしまうほど!

第37回で慶喜公が栄一にお茶を振る舞う場面も
茶道を極めた人らしい気品が漂っていて
驚かされました。絵を描いていても、
カメラのレンズを覗いていても、
趣味人らしい風情と教養が滲み出ています。
ユーチューブで快活に話す
天然で脳天気風な草彅剛は微塵もありません。

こんな役も見事にこなせるのですから、
あらゆる作品で草彅剛を見てみたいと
夢は大きく膨らみます。
夏目漱石の「こころ」の先生役なんかも
どうだろうと思わず想像してしまうほどです。

本当に不思議な稀有な人ですね、
草彅剛さんは。
裏であらゆることに努力していても
その努力をひけらかしたり訴えたりしない。
全て笑い話のようにさらっと語って、
悲壮感を出さないところが見事です。

でも、作品を見ていると、
裏で重ねている努力が
結果として現れていますし、
そのレベルの高さが半端ではない。
努力だけでは説明できない
役を吸収して体現できる俳優としての
天賦の才能をお持ちなのだろうと思います。

KAATの芸術監督でいらっしゃる長塚圭史さんと
前芸術監督で『アルトゥロ・ウイの興隆』の
演出である臼井晃さんが、
インスタライブの対談で俳優草彅剛のことを
たっぷり語ってくださっていますね。
吸収力が凄い、何事もどんどん吸収してしまう
「底無しのスポンジみたいな人」と。
役を体に吸収して、どんどん研ぎ澄ます、
かつ(観客に)見せるという術も知っている人と。

2021年の『青天を衝け』
再演『アルトゥロ・ウイの興隆』で、
剛君はさらに俳優として飛躍的に進化したようです。
そんな様子を、1年間を通して、
目撃できていることが幸せでたまりません。
また、ファンで無かった一般の人々にも
剛君の俳優としての魅力が広く
伝わっていくことが何よりも嬉しい。

12月、『青天を衝け』も残すところ3回。
私はいよいよ京都で
『アルトゥロ・ウイの興隆』を観劇します。
26日なんか千秋楽と最終回が
被っているので、どうなってしまうことやら!!

12月の「ななにー」で、
吉沢亮君が来てくれましたが、
剛君が吉沢亮君の努力を心から
リスペクトしている姿に一番感動しました。
隣から亮君のセリフを覚える声が聞こえてきた時、
剛君は心から感動し、刺激を受けたのだと思います。
そんな剛君の様子を想像すると胸が熱くなります。
剛君のそんな謙虚さ、心の綺麗さが大好きです。

私も最終回はシャンパンでお祝いしようかしら。
いや、シャンパンは本当に頑張った
吉沢亮君と草彅剛さんで!!

この12月。剛君のお芝居を堪能しながら
充実した年末を送りたいです。


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