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2021-06-21 13:02 | カテゴリ:ドラマ
篤太夫「殿、それがしの今の話、
    おわかりになりましたでしょうか。」
慶喜「否。途中からお主の顔に魅入り、
   聞いていなかった。」
篤太夫「なんと!?」
慶喜「お主は円四郎風に言えば
   まことおかしろい。このひと月
   不毛なことばかりに気をすり減らしていた故
   お主を見て少しばかり気鬱が治った。
   仁を以てなすか。
   お主がまことに信用のある札を作り、
   民をも喜ばせることができると言うのならば
   是非見て見たいものだ。」
篤太夫「ははっ、必ずやってみせます。」


慶喜「またたくまに一橋の懐が安定したと、
   京のみならず江戸の家中も驚き喜んでおる。」
篤太夫「領内の民たちも今はようやく安堵し、
    紙は使いやすいと喜んでおります。」
慶喜「渋沢篤太夫よ。よくやった。」

いやあ、まさに第19回は、
徳川慶喜と渋沢栄一のラブストーリーが始まった回と
言ってもいいくらいの微笑ましいおふたりでした。
慶喜と円四郎も相思相愛のラブラブでしたが、
円四郎が自分の身代わりに渋沢栄一を連れてきたのか
と思ってしまうくらい、慶喜と篤太夫の間にも
ピュアな愛が生まれた感じがしました💕

慶喜様は二心殿と呼ばれたほど、
掴み所のない謎の人物だと言われてきたようですが、
実際のところはこの大河で描かれているように、
国を思い、民を思い、将軍家茂や孝明天皇を重んじ、
なんとかして日本という国を守ろうと
孤軍奮闘していたのではないかと思われます。
頭の良い方ですし、恫喝してでも物事を動かす
男気もあり、倒幕を目指す薩長には
さぞかし目障りな存在であったのでしょう。
家茂や孝明天皇からは大きな信頼を得ていながら、
公家や幕臣たちの多くに理解されなかったのは、
やはり周りの人々の世の中を見通す力が
足りなかったからなのではないでしょうか。
それとは逆に、頭が良く、
世の中の先が見通せていた人物には
きちんと評価されていたようです。
橋本佐内、平岡円四郎、坂本龍馬、勝海舟、
そして渋沢栄一などなど。

私はこの度、渋沢栄一著『論語と算盤』という書も
読みましたが、論語のメインテーマは「仁」ですね。
今回篤太夫が作った一橋家の銀札の中央にも
「仁」の字が❗️
「仁」とは、「他を思いやり慈しむ心。特に儒教で
他を思いやる心をもとにして自己を完成させる最高
の徳」という意味だそうです。

篤太夫が猪飼様に木綿の物産所を作りたいと言った時、
「仁を以って得たりでなければ意味をなさねえ」と言い、
慶喜様も「仁を以ってなすか」と呟きました。
2人の目指す方向が一緒だったからこそ、
身分の差などを飛び越えて、惹かれ合い
見つめ合う関係になったという脚本が本当に素敵です。
渋沢栄一という人物が
日本の資本主義の父と言われるほどの功績を残したのも
「仁」という大きな志があったればこそという解釈には
納得せざるをえません。私利私欲で、これほどの功績を
残せるはずがないですよね。

山道を馬で駆ける慶喜様がカッコ良かったですね〜💕💕
品良く恫喝する慶喜様、げっそりお疲れの慶喜様、
篤太夫に魅入り、瞳に生気が蘇ってくる慶喜様、
どの表情も自然体で魅力的でした。
力の抜けているところが、
高貴な浮世離れした人物らしくて味わい深いです🙆‍♀️
来週はさらに怒涛の展開のようで楽しみです。


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