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2021-04-08 16:12 | カテゴリ:ドラマ
大河ドラマは剛君の演技が毎週見られると言うことで、
ありがたいことに1週間何度も何度もリピ天していますが、
今週の第8回は朝夕2回は必ず
リピして見てしまうくらい見応えがあって、
見るたびに大きな感動があり、
高揚感が収まらない気持ちで日々を過ごしています。

江戸パートに時間を割き、
じっくりと人物の心理を描いてくれたおかげで、
登場人物の状況や心理に感情移入することができ
とても面白かったです。
父親に認められず家臣にも無視されてきた
将軍家定の慶喜を嫌う気持ちを
渡辺大知さんがとても自然に
印象的に演じておられて見応えがありました。
同じく14男として生まれ、自らを「埋れ木」と称し、
能力がないと自覚もあった井伊直弼が、
お茶やお菓子好きがきっかけ?
という思いがけないご縁で将軍に気に入られ、
家定の願いを聞き届けようとする様は、
人間界の理屈ではない感情を表していると言えますね。
凡庸から赤鬼に変身していくさまを
岸谷五朗さんが繊細に演じられました。
慶喜派の武士を平田満さん、
堤真一さんが味のある演技で軽妙に演じていますし、
ショックを受ける父斉昭を竹中直人さんが
哀感たっぷりに表現されています。

そんな中、草彅慶喜の演技が良かったと評判になっていますね。
そこにいるだけで
気品と聡明さが放つオーラで光に包まれているよう。
強弱、緩急、喜怒哀楽を織り交ぜながら、
自然体を核としてゆったりと演じていく様は、
見る者を引き込む魅力に溢れていて、
驚嘆のせずにはいられません。
井伊直弼と対峙した時は22歳だったということで、
声も高めで若々しく、青年らしく見えるところも凄いです。

まず視点が遠くにあるような顔つきがいいですよね。
頭の良い方なので、
凡人が考えるより先を考えているような感じ、
いろいろなことが頭を巡っているような感じがします。
いろいろなことに頭が巡るので、突拍子も無かったり、
凡人の思考より先に表情が変わったり、
そんな切れ者の雰囲気が独特の存在感を放っています。

でも、草彅慶喜の魅力はその切れ者らしさに留まっていません。
剛情ではあっても、
心根はとても優しく公明盛大な方であるようです。
その公明正大な姿勢、
優しさが滲み出ているところが美しいのですが、
その美しさが意図もたやすく
家定の嫉妬心に踏みにじられるという運命。
悲しいかなこれが人間の歴史の足跡だと
唸るように納得させられるのです。

草彅慶喜が緩急取り混ぜて言葉を紡いで行く時の
声の良さと言ったら。
楽器(バイオリン?)の音色のように響く魅惑的な声に、
劇伴の音楽が絡み合って、
協奏曲のように場の雰囲気を高めていく様子は
まさにドラマティックで、
こちらの感情が飲み込まれ揺さぶられます。
セリフと劇伴が見事に一体化している芸術性の高さ。
草彅慶喜のセリフのテンポ、間が、
そのことを踏まえて話しているのではないかと思うくらい
音楽的なのです。

美賀君との寝所の場面も、
ささやくような力の抜けた声が印象的でした。
それこそ何の説明もないあの短いシーンだけで、
慶喜が母君の教えを守り、
美賀君と夫婦らしくなったことがわかります。
膝枕で慶喜が美香君の膝を掴んでいる手、
美香君の手が慶喜の頬を優しく撫でる手が
なんと雄弁であることでしょう❗️

『青天を衝け』の演出を担当している黒崎博氏は
NHK番組紹介サイトのインタビュー特集のなかで、
剛君について次のように語っています。

「草彅さんはえも言われぬ存在感があります。
 『孤高の』という言葉が当てはまるでしょうか。
 15代将軍・徳川慶喜を演じるうえで
 演技として身にまとっているだけではなく、
 もしかするとそれは、草彅さんが役者人生の中で
 積み重ねてこられたことのすべてを使って
 表現されているのかもしれません。
 つくづく徳川慶喜という人物にぴったりだなと思っています」

この言葉は、剛君の「(慶喜に)人生かけている」という
インタビューの言葉につながっていると感じますし、
実際草彅慶喜を見ていると、そうなんだろうなと実感します。
特に新しい地図になってからの作品で、
剛君の表現の幅は大きく広がったように思います。
舞台『バリーターク』での
緩急自在の繊細な動きやセリフ回し。
映画『まく子』での
色気のある憎みきれないお父ちゃん。
映画『クソ野郎と美しき世界』での
だらしのないヤクザなお父ちゃん。
舞台『道』での
荒々しく粗野でかつ男臭いザンパーノと音楽劇。
映画『台風家族』での
顔芸たっぷりの狡猾で実は娘思いのお父ちゃん。
舞台『家族のはなし・Part1』での
散歩の好きな犬と心優しい旦那様。
映画『ミッドナイトスワン 』可愛く健気で優しい凪沙。
舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』での
独裁者としてオーラを身につけのし上がっていくウイ様。
百面相のように変化する目とリズムを体現するしなやかな肉体。
ドラマ『ペペロンチーノ』での
どこまでも深く妻を愛する素朴なシェフ。

今大河ドラマを見ている一般の視聴者の多くは
この剛君の軌跡を知らない方がほとんどなのですから
驚かれるのも無理はありませんね。
日陰のようなところで懸命にもがき
努力してきた剛君たちの努力が、今ようやく
日の目を見るようになってきたということなのでしょう。

たとえ日陰にいても
腐ることなく前を向いて1歩1歩努力していれば、
その努力は血となり肉となり偉大なる力となっていくことを、
剛君は身をもって示してくれています。

本当に頭が下がります。
感動をありがとうと心から伝えたいです。
心配なのは身体のこと。
健康だけはくれぐれも大切に、
無理をせず日々を過ごしていただきたい。

第9話からは
いよいよ主役の渋沢栄一も時代の動乱に巻き込まれて、
話が全体的に絡まり合っていきそうで
ますます楽しみになってきました。

この大河ドラマが大きな感動とともに
全員で無事完走できることを心の底から願っています❗️❗️


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