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2017-03-28 15:54 | カテゴリ:雑誌
「Oggi」5月号の「絶対的好感論」のテーマは「愛する」。
光射す大きな窓辺に座って物思う黒ぶち眼鏡の草彅剛さま。
穏やかでインテリジェンスな雰囲気と美しい手が上品です。

この黒ぶち眼鏡の剛君は2015.3VoL「待つ」でも登場。
カフェで(多分)彼女を待ちながら雨の雫が流れる窓を見つめていた。
あの雰囲気がたまらなく好きで、
あの設定のままストーリーが始まって、
映画になってくれたらいいのにと妄想してしまうほどでした。

『任侠ヘルパー』や戦争シリーズの男臭い剛君も大好きなのに、
こういう穏やかでインテリジェンスでナイーブな感じも大好き。
Oggiのストーリー性を感じる五十嵐さんの写真を見る度に、
草彅剛のこの多面性を生かせば、たくさんの映画が作れるだろうに
と本気で思います。この願いを叶えるために日々祈りを捧げています。

「人を愛することができない。」というのはネタだった?と言う
時々言い訳がましいことを言ういい加減なところも剛君の魅力(笑)。
私は剛君の真面目さもちょっと適当なところも愛しているから、
そんなこと今さら持ち出して弁解する必要なんてないと思う。
それこそ人生は永遠ではないのですから、人の目なんか気にせずに
自然に剛君らしく「愛」してほしいと私は思います。

「パワスプ」の剛君のおしゃべりも絶好調でしたね。
最近遠慮せずにバンバン自分から話を振ったり、
自分の感想や意見をはっきり言うところがスカッとしていて面白いです。
自分の興味があることには造詣が深いけれど、
興味の無いことには非常識なくらい何も知らない剛君が本当に面白い!
剛君のそののびのびした自由奔放さが私にとって「癒し」です。

剛君が斉藤和義さんが好きだってばかり言うから、
斉藤和義さんのアルバムというアルバムを全部ダウンロードして、
『歩いて帰ろう』『ベリーベリーストロング』『君の顔が好きだ』
『古いラジカセ』などなど朝晩の犬(黒芝)の散歩の時に
ずっと聞きながら歩いています。私が個人的に気に入っているのは
『やわらかな日』という曲で、この曲を聴くと優しい気持ちになります。
斉藤和義さんの歌の中の「愛」はとてもシンプルで気持ちいいです。
シンプルに真面目に物事を考える斉藤さんと剛君は似ていますね。

「絶対的好感論」のPrivate Photosがいつものようにお宝写真ばかり。
特に『ブラタモリ』のナレーションブースの様子が見られて感激だし、
剛君がこんなにラフでシックなおしゃれなスタイルで
ナレーションをしていたことがちょっと驚きでしたが格好いいです

2017-03-24 16:46 | カテゴリ:雑誌
本日発売の月テレ「お気楽大好き」には、
『嘘の戦争』という大仕事を完走した剛君の感慨が
たっぷりとしっとりと語られていて、
剛君の心の奥底を見せてもらっているような
しんみりとした気持ちになります。

剛君は無邪気で何も考えていないように振る舞う時もありますが、
本当は思慮深く、豊かで繊細で優しい感性の持ち主ですよね。
インタビューの内容にその深い感性がしっかりと滲み出ていて、
読んでいると、剛君が今、どれだけの方に感謝しているのか、
そして先の見えない今の状況にどれほどの思いで耐え忍んでいるか、
伝わって来るように思います。

最終回での市村正親さんの演技には心底しびれたようで、
その撮影後の夢の中にも市村さんの声が聞こえたほどだったとか。
確かに市村さん演じる二科興三が
最後の最後まで十分に仇役を演じきってくださったからこそ、
あの復讐劇が完結できたと言っても過言ではありません。
市村さんの剛君を思う渾身のお芝居があったからこそ、
「一の瀬浩一」という主人公は復讐を終えることができたのですね。
まさに作品は違えど『ホテルビーナス』で、苦悩を抱えたチョナンを
市村さん演じるビーナスが保護者のように優しく包んでくださったように。

最終回、空港で飛び立つ前に隆に語った最後の台詞には、
脚本家後藤法子さんからの自分へのメッセージを感じたとか。
本当にあれだけの連続ドラマを草彅剛にあて書きされた
後藤さんの情熱には心から頭が下がる気持ちがします。
私たちファンも剛君のことを全力で応援しているつもりですが、
同じ業界のプロの方々がこれほど草彅剛を愛して、
後押ししてくださっていることに胸が熱くなるばかりです。

そして、久しぶりに、「ほわーっとした役」「普通の人の役」
を演じる穏やかな剛君を観たいなあと私も思いました。

話は変わりますが、私たちを心底夢中にさせてくれた
ドラマが終わって、剛君をTVで見られるのは今のところ、
TV朝日の「ぷっすま」だけになってしまいました。
「ぷっすま」ではダンス部でダンスを、
「お祝い飯」で料理対決を、学校訪問で声優体験や画伯の絵など、
私たちが見たいと思う剛君をどんどん見せてくださいますね。
その度に心癒され、またまた感謝の気持ちが涌き上がって来ます。

特に感動したのは「赤ずきんちゃん」をナギスケで演じた時。
剛君の「赤ずきんちゃん」が可愛すぎて、
ドラマで「地獄に堕ちろ!」とドスを利かしている剛君と
同じ人とは全く思えないほど裏声を巧みに使った女の子でした。
ユースケさんの狼も芸達者で、
ナギスケ2人がプロの演者だということを証明していました。
かとおもえば「さゆりんごパーンチ!」のおふざけが可愛いし、
「燃えて飛ぼう!」の草彅画伯の絵はさすがにインパクトがありました。

ジャニーズ事務所はこれほどの才能と経験と人気のある草彅剛に
まともに仕事をさせてくれる気持ちがあるのでしょうか。
次のお仕事をマネージメントしてくれているのでしょうか?
万が一、剛君にお仕事をさせてくれない事務所であるならば、
応援して剛君を見たいと思っている多くのファンのためにも、
お仕事をさせてくれる環境になるように進路を考えてほしいです。
どんな立場になっても、どんな小さな劇場からでも、
剛君のやろうとすることにファンは絶対ついていくと思います。

剛君が「僕は役者じゃない。タレントでいい。」と言うのは、
自分がこの世界を目指した原点を忘れていないからですよね。
お芝居が自分には一番合っているし好きではあるけれど、
そもそも憧れたのは歌って踊るアイドル。
そして一番言われてうれしいのは「面白いね。」という言葉。
剛君はバラエティーもできて、ギターを使ったライブもできる
エンターティナーでありたいようです。
「パワスプ」の話しっぷりも今年になって格段にしっかりしてきました。
逆に、長い年月をかけて本物の「役者」になりたいという
真摯な気持ちの表れという可能性も考えられます。

現在の苦境が剛君をさらに強く大人にさせるきっかけになるかもしれない。
いつもそう自分に言い聞かせて奇跡を起こす男が草彅剛ですよね。
「お気楽大好き」の写真の剛君も一段と大人っぽさが増しています。
最後のページの、窓から射し込む光に照らされている剛君のお顔と
ふんわりとした表情が素晴らしく、そんな貴方をただただ信じるばかりです。

燃えて飛ぼうby草彅剛

2017-03-17 16:22 | カテゴリ:ドラマ
最終回で二科興三はどういう態度を見せるのだろうと思っていましたが、
「楓が死ぬ」という現実を突きつけられるまで、自分の罪を認めず、
自らの保身のために殺された人たちや
その家族の無念と絶望に歩み寄ること無く、
「それがどうした。」と開き直り、他人の心の痛みに思いをはせること無く、
最後まで自分のプライドを捨てなかった姿は情けなかったです。

そして、この場に及んでも相手や殺された父親まで侮辱するとは傲慢そのもの。
浩一の「俺は〜、お前みたいな大嘘つきが大っ嫌いなんだよ」と
渾身の怒りを込めて放った言葉に全く同感であり、
この思いに応えなければ、「人間として救われないなあ。」と思います。

このような、人の怒りや哀しみや涙を目前にしても、
絶対に「懺悔」などしないで開き直る一部の老人たちがこの日本社会にいますね。
自分たちが叩き上げで苦労して現代の日本社会を作り上げたのだという
自負心だけが正義で、その陰で日の目を見ること無く、
不名誉な死に方をした人間たちを悼み、敬意を払うという気持ちがない人が。
そういうプライドばかり高く傲慢な人々が作り上げた日本って一体どうなのでしょう。

今の日本はどうですか?正義や愛が社会できちんと機能しているでしょうか。
政財界、法曹界、医療界、教育界、芸能界、マスコミ業界などなど、
もちろん常識的な人間性と使命感を持って仕事をされている方が大半ですが、
弱肉強食はあたりまえ、自分の欲と利益とプライドを最優先して、
他人の命の尊厳を平気で踏みにじって罪の意識を感じない輩もあふれています。
詐欺行為はもちろん罪ではありますが、
善人の仮面を被った詐欺師以上の悪人は
どうやったら懲らしめることができるでしょう。

「目には目を。嘘には嘘を。」「地獄に堕ちろ〜。」

ドラマというエンターテイメントの世界だからこそ、
この日本社会の実態を見せて、
視聴者に知る機会を、考える機会を与えることができますし、
それがエンターテイメントの使命でもあると思います。
そういう意味で、そんな大きな使命を果たしたドラマ
『嘘の戦争』の脚本を書かれた後藤法子さんの功績は偉大ですし、
この作品の制作の携わった全ての人たちは素晴らしい仕事をされました。
ものを作る人たちが「志」を持って仕事をしているという熱量に圧倒されました。

詐欺師を主人公とすることで、現在の日本社会がどれほどの嘘にまみれているかを
実感させられました。そして嘘には良い嘘と悪い嘘があるということも。
百田やカズキ、ハルカやオウムが良いチームを作って詐欺の世界を魅せてくれました。
カズキが浩一を通して大人になっていく感じがよく描かれていましたし、
ハルカの愛情深い詐欺師っぷりが、可愛くてとても魅力的だったと思います。

人間の内なる「愛」や「良心」や「正義感」が人に涙を流させるのだということも。
こんなにたくさんのキャストの涙が流れた連続ドラマって他には思い出せません。

まず、主人公を演じる草彅剛があらゆる種類の涙をたくさん流しました。
そして共演者の方々も。でも人間には「愛」があるから涙が流れるのですよね。

「もう二度と二科家の前には姿を現さない。」と浩一に言われた時の楓の
涙が美しく、今時のドラマには希少価値になった純情なヒロインが素敵でした。
昔からヤクザな男と純真なヒロインは結ばれないのです。
「ごめんな。」といいながら楓の頭をなでる浩一の切ない風情が頭から離れません。

そして隆が、最終的にはあの二科興三も号泣しました。
二科隆は最後の最後まで、父興三と一の瀬浩一の復讐の板挟みになり苦しみましたね。
隆が涙を流す場面では、TVを観ていた娘が
「隆さんいい人で頑張っているのに可哀想すぎる!!!」と悲鳴をあげていました。

浩一を刺したことになっている晃を面会に来た楓と隆の場面。
楓が浩一からもらったリングを出して、晃と微笑み合い、隆も一緒に苦笑い。
晃が自らの罪を償わなければと思った気持ちは救われます。
やはり、罪を償おうという気持ちがなければ光に向かって進むことはできない。

最後の空港の隆と陽一のシーンはラストにふさわしい見応えがありました。

隆「そうやってつき続けるのか、嫌いな嘘を、ずっと。」(略)
陽一「同じだよ。嘘の無い人間なんていない。
   けど、嘘もつき続ければ、
   ひとつくらい本物になるかもなあ。
   一の瀬浩一は死んだ。
   復讐に囚われた男は消えて
   別の人間になれるかも。
   だから俺はつきつづける。
   うそがうそでなくなるその日まで。」
隆「で、そのパスポート、なんて名前なんだ。」
陽一「ないしょだよ。」
隆が初めて陽一に見せた笑顔。陽一も隆に笑顔を見せながら搭乗口へと向かう。

この時の草彅剛の堂々とした語り口に、
30年間この世の地獄を生き抜いて来た男の奥深さがあって見事でした。
何の因果か人間の裏の裏まで知り尽くし、天才詐欺師になってしまった男。
タイに戻った男、元通り詐欺師を続けているようでした。
でも白いシャツ。「ようこそ、オーナー。」と微笑む詐欺師。
復讐に囚われている男ではなく、
傲慢でいかれた日本人を懲らしめるダークヒーローになったのか?

最終回の回想シーンに登場した陽一の父千葉豊氏は清潔感にあふれていました。
父親は大学生に乱暴されそうになって殺されたOLの事件を公にしようとした人。
あのお父さんの息子だもの白いシャツのあの詐欺師は
もう昔の浩一ではないと思います。
最終回の次の日は3月15日で千葉陽一君の誕生日だったのですものね。

それにしても、草彅剛の演技は進化を続けています。
脚本・キャスト・スタッフの情熱を引き出した原動力となったのはやはり剛君の魅力。
人を惚れさせる力がなければ、あんなに情熱的な作品は成立しなかったでしょう。
草彅剛の中にある、覚悟・男気・愛・懐の深さは尋常でないのではありませんか?
つかこうへい氏に「お前は喜怒哀楽の表現がへただ。」と言われたという剛君が、
あんなに自然に豊かに繊細に感情を表現する役者になったのですね。
「役の感情を自分のものにする」ことをつか氏から教わったと言う剛君の演技が
長い年月を経て、多くの監督によってますます磨かれ、
今、多くの人に感動を与えていることが、とにかく嬉しいです。

カンテレの『嘘の戦争』のスタッフの皆さまには心からの感謝を申し上げます。
ファンは草彅剛の演技を、活躍をこれからもずっと見続けたいと願っています。
今回のドラマで草彅剛のかけがえのなさに気づいた視聴者もたくさんおられようです。
ファンは後押しを惜しみませんので、今後とも剛君をよろしくお願いいたします

2017-03-10 18:49 | カテゴリ:ドラマ
昔のオフコースに『言葉にできない』という歌がありましたが、
「言葉にできない」なんて歌詞を書く人が言っていいの?などと
思ったこともありました。でも、最近の全身全霊で演技に集中し、
お芝居以外ではどんな人にもただただ爽やかな笑顔を見せる
剛君を見ていると、「言葉にできない」という気持ちが
本当にあるのだなあと実感してしまいます。
「あなたに会えて本当に良かった。
 嬉しくて嬉しくて言葉にできない。」

「医学生の、これがお父さんで、こっちが僕。
 僕、気が弱くてさ、テスト前になるとお腹こわしちゃって、
 お父さんがおかゆを作ってくれて。」
この若かりし医学生2人の写真を見ている時の浩一の顔は
このドラマではほとんど見せてこなかった浩一の顔。
いや、陽一の顔。父と恩人である三瓶守の友情を見つめている顔。
「僕が医者になれたのはお父さんのおかげかもしれないね。
 なのに僕は。本当は許せないよね、僕のこと。
 僕も僕のことを許せないでいる。この30年間ずっと。」

剛君の演技で特に素晴らしいのは目の演技だと言われていますが、
写真を見つめている目だけで、心が動いているのがわかりました。
復讐心を秘めていた目が、父の友情を前にして人間らしい光に変わる。
心の動きや有り様を瞳だけでしっかりと表現する剛君の表情は
観ている側の心も動かし、心の琴線に触れる、
人間としての善なるものに触れるような気持ちにさせてくれるのです。

第9話で私が一番好きなのは、
三瓶守を辱めることを思いとどまった瞬間の草彅剛の演技。
ここも台詞の無い一人芝居でしたが、
表情と身体全体で人間らしさを取り戻し復讐心に自らストップをかけた
心の葛藤が見事に表現され(妄想シーンを入れた演出も素晴らしく)
ロビーを立ち去る浩一の後ろ姿が清々しく強い感動を覚えました。

浩一に気づいて追いかけて来た守とホテルの外で向き合うシーン。
守 「怖くて。」
浩一「でも、いてくれた。誕生日に俺のそばに。
   クリスマスも正月も。」
  「さっき知ったんだけど、
   僕と由美子さん誕生日同じなんです。
   僕も3月15日生まれ。
   家族全員亡くして、ひとりぼっちで、
   養護施設で誰とも馴染めなかった僕の誕生日を
   守さんが祝ってくれた。」
  「あなたちを巻き込みたくなかったんだと思います。
   俺の家族殺されたんで。 
   長い間、お父さんをお借りしてすみませんでした。」
  「もう、俺、大丈夫なんで。」
三瓶守が黒か白かと視聴者の間ではいろいろ憶測が飛び交いましたが、
視聴者の予想をはるかに上回る脚本にただただ脱帽で感動的でした。

「父と守の友情が滲み出ていた写真」
「2つの家族の幼い子どもたちの真ん中で優しく微笑む父の写真」
そして真実を言えず陽一を嘘つきにした自分を30年間責め続け、
自分の家族と離れ医師を辞めて陽一のそばにいてくれた三瓶守。

人は何によって癒されるのか、
何によって救われるのかを思い知らされました。

このシーンでは浩一が憑き物が落ちたように一瞬
陽一にもどったようにも感じられ、温かい気持ちに心が洗われました。
草彅剛は人間の心を掘り下げて、その心の機微を繊細に表現出来る
稀有な表現者であるとあらためて思いましたし、
その表現が歳を重ねてますます進化していることに心が震えます。

それに比較しても二科家の方は「懺悔」どころか逆行しています。
そんな家族にどう落とし前つけてくれるのだ!!という感じですね。

唯一の救いは楓が
「許してあげて。9歳の陽一君だけは。
 父と兄を許してほしいなんて言わない。
 自分のことは許してあげて。」と浩一に伝えにきたこと。

この楓の言葉を聞いている浩一の顔も一瞬陽一の顔に見えたから凄い。
浩一は、やはり自分の人間らしい部分に触れてくる言葉には反応している。
この時の楓の言葉が、三瓶守の優しさに気づく扉を開いたとも感じました。
でも、最後、浩一が晃のことを聞いた時、
晃が浩一を逮捕させようとしていることは言わなかった楓。
詐欺師の浩一は捕まっても仕方がないと楓の正義感が思うのか。
やはり自分の兄達は守りたいと思うのか。
このあたりははっきりしないので、
最終回を待つしかありません。

詐欺師仲間の百田とカズキの動きが物語を大きく動かしていますし、
六車との決着もついていません。そして、最大の浩一の望み、
二科興三に「懺悔」させたいという思いが届くか。
視聴者の予想を超えてくる脚本ですので、
どう超えて来てくれるか楽しみです。

最後、警察に追われて逃げるアクションシーン。
『任侠ヘルパー』を彷彿とさせるめちゃくちゃカッコいいラストシーンでした。
草彅剛はアクションが素晴らしいこともきっちり見せて下さるスタッフさんに感謝。

逃げて行く浩一を心配そうに泣きそうに見ているハルカの顔が可愛かったです。
「VS嵐」に番宣に出た希子ちゃんと美月ちゃんの仲直りダンスも可愛かったし、
番組の最後に「草彅さんがいたら勝てましたよ〜!」って言った美月ちゃんが大好き。
風磨君が『Wink up』で剛君のことを「太陽のような人!めちゃくちゃ格好いい!」
と言ってくれたのも嬉しい。若い人たちに尊敬され憧れられる剛君で嬉しいです。

とにもかくにも三宅喜重監督を筆頭に役者草彅剛を心から愛してくださる
スタッフキャストの皆さんにただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
とうとう最終回を残すだけとなってしまいましたが、
多くの人の熱い思いが結集した『嘘の戦争』は多くの視聴者の心を掴み、
ドラマの面白さを思い起こさせてくれる作品として注目を集めています。

WBCやホワイトデーと重なるという最終回になるようですが、
録画して何回も楽しむ方も多いようでね。私も第9話5回観ましたし・・・。

それでも最終回。ひとりでも多くの人に草彅剛の涙と思いを感じて欲しいです。
初めて草彅剛の演技を観て、心を掴まれたという方の感想をよく聞きます。
記録以上に記憶に残る俳優としてこれからも活躍してくれることを祈ります
2017-03-02 13:58 | カテゴリ:ドラマ
第8話は全体の熱量が半端無く、言葉にできないほどの迫力でした。
剛君の演技の素晴らしさは、YahooドラマレビューやWeb記事、
Twitterなどにあふれているので、長年のファンとしては嬉しく、
こんなにたくさんの方が草彅剛の演技を語って下さるということが
感動的で、皆さんの感想を読んでいるだけで十分な気持ちになります。

ということで第8話で私が特に印象に残ったことを。
剛君が雑誌のインタビューで何度も予告していましたが、
楓が全てを知って、浩一に楓への好意や約束も「全部嘘だ!」と言われた時、
あまりのショックと怒りで放ったビンタが本当に痛そうでした。

楓という女性は正義感が強く、優しく、真っすぐな人なのだと思います。
医者をしているくらいですから頭もよく、お嬢様ですので騙されやすい。
でも、ニシナコーポレーションのせいで一家心中をした友人のことで、
父を許せない気持ちだったし、浩一のことも結局会長のせいだと言っています。
不正や嘘や自己中心的な考えが許せないし、
弱い立場の人を思いやる気持ちもある。
いつかは二科家も昔のように家族が1つになってほしいと言う家族愛も強い。

一方で一の瀬浩一は天才詐欺師。
幼い9歳の時に嘘の証言を強要され続け、「犯人はお父さんです」と言ってしまった。
「嘘は嫌いだ」と説いていた愛する父を裏切ってしまった。
側にいて父親が証拠を託したと言う三瓶守医師さえ真実を言えなかったのだから
幼い陽一が生き残るためにはそれしかなかったのでしょう。
30年前の実行犯五十嵐とタイで出会って、その痣から事件の全容を知ってしまう。
そしてその関係者全員に復讐することを決意。
恩人である三瓶守にまで第9話で復讐をするという揺るがない気持ち。
二科会長、三瓶守の次には「千葉陽一」本人がターゲットになる可能性すら感じます。

そこで「千葉陽一」の心の奥底を見つめてみると、家族愛はもちろんですが、
そもそもこの凄まじい復讐の最も根底にあるものは、
不正を許さなかった、嘘が嫌いだった父の思いに報いたいという気持ちではないか。
「俺の見た地獄はこんなものじゃない」と言った「地獄」とは
大好きだった父「嘘が嫌いだ」と言った父と美しい母と可愛い弟を
自分の目の前で殺害した人間たちへの恨みの気持ちであり、
父が命をかけて守ろうとした「正義」に背いた自分自身を許せない地獄。
詐欺を続けることは、その心の傷に自ら塩を塗り続ける自虐行為。

うーん、この自虐行為を止められるのはのはいったい誰なのでしょう。
そもそも止めることができるのか?
一の瀬浩一を止められるのは、千葉陽一を救えるのは、
陽一が一番尊敬し愛していた父親だろうが、父親はこの世にいない。
父親と楓は共に医師であり、
真っすぐで「嘘が嫌い」というところが同じです。
隆の開発している「手術支援ロボット」は医療ロボット。
晃はどうしようもなくダメな男だが妹思いで愛情深いところもある。
ハルカは「たった一人の相棒だろ。」と浩一に言われて
報われるような救われるような気持ちになりますが、
恩人の守さんにまで復讐しようとする浩一の姿を見て、
「このままではいけない。」と感じているようでした。

ラストシーンは決まっているらしいですが、
週刊「テレビジョン」の剛君によるとその1つ手前が本当の結末だと思うらしい。
こんなに複雑で奥深い脚本を書かれた後藤法子さんへの信頼は高く、
キャスト全員が心から熱く作品に参加し物語を盛り上げていることが素晴らしい。
剛君が詐欺師を演じても、主人公の怒りや涙に感動させられるのは
草彅剛という人の根幹にある「正義感」「良心」が役に投影されているからでしょう。
見終わった後に心がポッと温かくなるなるような結末を期待して、
最後の最後までこの壮大な人間ドラマを応援し続けます