2017-03-02 13:58 | カテゴリ:ドラマ
第8話は全体の熱量が半端無く、言葉にできないほどの迫力でした。
剛君の演技の素晴らしさは、YahooドラマレビューやWeb記事、
Twitterなどにあふれているので、長年のファンとしては嬉しく、
こんなにたくさんの方が草彅剛の演技を語って下さるということが
感動的で、皆さんの感想を読んでいるだけで十分な気持ちになります。

ということで第8話で私が特に印象に残ったことを。
剛君が雑誌のインタビューで何度も予告していましたが、
楓が全てを知って、浩一に楓への好意や約束も「全部嘘だ!」と言われた時、
あまりのショックと怒りで放ったビンタが本当に痛そうでした。

楓という女性は正義感が強く、優しく、真っすぐな人なのだと思います。
医者をしているくらいですから頭もよく、お嬢様ですので騙されやすい。
でも、ニシナコーポレーションのせいで一家心中をした友人のことで、
父を許せない気持ちだったし、浩一のことも結局会長のせいだと言っています。
不正や嘘や自己中心的な考えが許せないし、
弱い立場の人を思いやる気持ちもある。
いつかは二科家も昔のように家族が1つになってほしいと言う家族愛も強い。

一方で一の瀬浩一は天才詐欺師。
幼い9歳の時に嘘の証言を強要され続け、「犯人はお父さんです」と言ってしまった。
「嘘は嫌いだ」と説いていた愛する父を裏切ってしまった。
側にいて父親が証拠を託したと言う三瓶守医師さえ真実を言えなかったのだから
幼い陽一が生き残るためにはそれしかなかったのでしょう。
30年前の実行犯五十嵐とタイで出会って、その痣から事件の全容を知ってしまう。
そしてその関係者全員に復讐することを決意。
恩人である三瓶守にまで第9話で復讐をするという揺るがない気持ち。
二科会長、三瓶守の次には「千葉陽一」本人がターゲットになる可能性すら感じます。

そこで「千葉陽一」の心の奥底を見つめてみると、家族愛はもちろんですが、
そもそもこの凄まじい復讐の最も根底にあるものは、
不正を許さなかった、嘘が嫌いだった父の思いに報いたいという気持ちではないか。
「俺の見た地獄はこんなものじゃない」と言った「地獄」とは
大好きだった父「嘘が嫌いだ」と言った父と美しい母と可愛い弟を
自分の目の前で殺害した人間たちへの恨みの気持ちであり、
父が命をかけて守ろうとした「正義」に背いた自分自身を許せない地獄。
詐欺を続けることは、その心の傷に自ら塩を塗り続ける自虐行為。

うーん、この自虐行為を止められるのはのはいったい誰なのでしょう。
そもそも止めることができるのか?
一の瀬浩一を止められるのは、千葉陽一を救えるのは、
陽一が一番尊敬し愛していた父親だろうが、父親はこの世にいない。
父親と楓は共に医師であり、
真っすぐで「嘘が嫌い」というところが同じです。
隆の開発している「手術支援ロボット」は医療ロボット。
晃はどうしようもなくダメな男だが妹思いで愛情深いところもある。
ハルカは「たった一人の相棒だろ。」と浩一に言われて
報われるような救われるような気持ちになりますが、
恩人の守さんにまで復讐しようとする浩一の姿を見て、
「このままではいけない。」と感じているようでした。

ラストシーンは決まっているらしいですが、
週刊「テレビジョン」の剛君によるとその1つ手前が本当の結末だと思うらしい。
こんなに複雑で奥深い脚本を書かれた後藤法子さんへの信頼は高く、
キャスト全員が心から熱く作品に参加し物語を盛り上げていることが素晴らしい。
剛君が詐欺師を演じても、主人公の怒りや涙に感動させられるのは
草彅剛という人の根幹にある「正義感」「良心」が役に投影されているからでしょう。
見終わった後に心がポッと温かくなるなるような結末を期待して、
最後の最後までこの壮大な人間ドラマを応援し続けます


管理者のみに表示する

トラックバックURL
→http://keikostudio.info/tb.php/684-a61f14d7