2017-02-22 23:36 | カテゴリ:ドラマ
第7話は、私の中では満足度が高い回になりました。
登場人物全員が血の通った人間として生き生きと躍動し、
しっかりと存在感を放ち始めたから。

詐欺師仲間の百田さんとカズキとハルカとオウム。
アジトの雰囲気もすっかりできあがって、
マスターとオウムの言葉の掛け合いがあったり、
浩一がオウムを構いながら復讐心を語っている時に
オウムが浩一の指に噛み付いたり、
バサバサッと羽を広げたり。
雑誌に書いてあったように一緒に演技をしているみたい。

4人で計画の打ち合わせをしたり、
進捗状況を確認し合ったり、
落としどころを探ったほうが良いと心配したり。
浩一がギャラを払ったからか仲間として今のところいい感じです。

でも、殺し屋六車の登場でこの仲間関係も大きく変化していきそう。
浩一「何が不満なんだよ!」
ハルカ「そういうこと言ってんじゃない!」
浩一「じゃあなんなんだよ。」(このぶっきらぼうな言い方が懐かしい!)
ハルカ「好きだから!死ぬところなんか見たくない!
    浩一が好きだから。」
浩一「・・・・・。」(ハルカの魂の告白に一瞬固まる浩一。しかし次の瞬間)
  (パソコンを見て)来た!」
獲物を捕らえたハンターのような恐ろしい眼に切り替わった浩一。
ハルカの健気さと、それを一瞬で振り払う復讐に燃える男のクールさ。
このすれ違う感じがドラマティックで、胸がきゅんとさせられるのですね。

二科家の方も、会長が入院したことで、
3兄弟の性格や立ち位置、関係性が一気に表面化し、
隆の奥さんや娘も家族の一員として存在感が出てきた。
ニシナコーポレーションの経営状況も明らかになって、
3兄弟の感情のぶつかり合いも人間味があって見応えがありました。

そんな中でも一番心に残ったのは晃のもとから浩一が去って行く場面。
晃「それより今日から無職だよ。
  ついてないなあ。ほんとに俺ってついてない。」
浩一「ついてない?」
晃「昔っからそう。トラブルにまきこまれたりダマされたり。
  俺が悪いわけじゃないのに。」
浩一「2000万騙しとられたのに、自分は悪くない?
   いやあ、そうですね。晃さんは今日もツイてなかっただけだ。
   じゃあ、僕はこれで。」
晃「あのさ、これからもそばにいてくれるよね。」
浩一「側にいながらこんな詐欺もふせげなかった。
   経営コンサル失格です。」
晃「いやあ。」
浩一「残念ですが、もうあなたの力にはなれない。」
晃「待ってくれよお〜。なあ〜。
  君にまで見捨てられたら俺どうすれば。
  一人でどうすればいいんだよ!浩一君!」

ひざから崩れ落ち、うなだれる晃。
そんな晃に振り向きもせず去って行く浩一。
みぞれまじりの雨が雪に変わって・・・。
ここまで書いて、ある歌を思い出してゾゾッとしてきました。
学生時代に一番流行っていたオフコースの『さよなら』。

「さよなら さよなら さよなら
 外は白い冬
 愛したのは たしかに君だけ
 そのままの君だけ

 外は今日も雨 やがて雪になって
 僕らの心の中に 降りつもるだろう
 降りつもるだろう」

あの雪まじりのみぞれって自然現象だったですよね。
晃と浩一の別れのシーンであれが降るってどういうこと?
男女の別れではないけれど、確かに愛し始めていた2人。
人間の弱さ愚かさを等身大に演じる安田顕さんと、
晃への落胆、侮蔑、憎しみ、愛着、哀感を滲ませる草彅剛。
今回の共演者は皆さん素晴らしいけれど、
この2人の役者としてのナチュラルさはたまらないし切ないです。

病床の会長が意識を取り戻し、浩一が放った
「生きて俺の復讐を見届けろ!」という言葉がよみがえって
興奮し血圧が上がっていくシーンも緊迫感がありました。
そんな会長を見ながら氷のような微笑みを浮かべる浩一。
ただならぬ雰囲気を感じた隆が浩一を
「出て行け!ここから出て行け!」と激しく追い出す場面。
隆の冷静さが崩壊していよいよ人間味が出て来て迫力があります。

BAR800のカウンター席でひとりで座り、
楓と電話をしている浩一のアップの顔や横顔も繊細で複雑。
浩一「何もないよ。隠し事なんて。
   楓に隠し事なんて、何一つしてないよ。」
疑心暗鬼になり始めてる楓を騙しきろうとささやく浩一の言葉。
その優しげな言葉はだんだんと力を失い、
良心の呵責を感じながらも
ふりきるようにクールさを保つ表情が悪くて悪くて切ないなあ。

第8話ではそんな楓がとうとう浩一の嘘を知る瞬間がおとずれるのかな?
今週のTVガイドの『嘘の戦争』連載に剛君の気持ちが書いてあって、
「本当に自分は悪いことをしているなあ。」と帰りたくなったそう。
こんな素晴らしいシーンが撮れて良かったとも語っているので見逃せません。

第8話の予告を見ると、新事実が次々と明らかになるようですし、
ハルカが危険にさらされ、浩一が撃たれる場面まであって
登場人物全員に血が通うようになって動きだしたような第7話。
もう完全に完璧に『嘘の戦争』の虜になってしまった私。
最後までこのドキドキのまま、
それでも希望の光を期待して追い続けたいです 
→第8話予告動画

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