2017-02-16 15:22 | カテゴリ:ドラマ
第6話を見終わった時から、
このドラマを書かれている脚本家後藤法子さん、
監督はじめカンテレドラマスタッフの皆さん、
リアルな怒りや哀しみや微笑みを見せる草彅剛、
そして主人公に真摯に向き合って下さる共演者の皆さんの
本気度に震えるような胸苦しさを抱え続けています。

楓「無理して笑ってるとか。
  私の知らない何かを抱えてるとか。」
ハルカ「えっ!?」
楓「なんだろう、どうしようもない、
  苦しい、怒り、みたいなもの。
  浩一さん、たくさん苦労してきたんだろうなあって。
  彼の抱える何かをちょっとでも楽にできたらなあって。
  そう、思ってます。」
ハルカ「ほんとに?
    これから何があっても許せる?浩一を。」
楓「(うなづく。)」
ハルカ「ほんとね。」
楓「私、うそは嫌いなので。」
ハルカ「いい子じゃん。」
浩一「ああ....。」
ハルカ「浩一をよろしくね。」
楓「はい。」

この時の3人のやりとりと表情が良かったですね。
私は、復讐劇が中心なのだから、
ハルカの片思いくらいはあってもいいけれど、
ここまで絡ませなくてもと思って、正直なところ
三角関係はドラマにいらないって思っていました。
でも、第6話を何度もリピートしていると、
このやりとりに意味が込められているように感じてきます。

興三「夜も寝ずに働いて働いて
   必死で働いて、勉強して、小さな工場を持った。」
浩一「そしてニシナコーポレーションができた。
   会長にとってこの土地は原点なんですね。」
興三「ああ。」
浩一「なら工場は建設すべきです。」
興三「意外とロマンチストだなあ。
   そんなことでコンサルタントが務まるのか。」
浩一「企業が力を失うのは
   働くものの熱意が失われた時。
   人の思いも資金と資材と同じように大事にしないと。」

この場面での剛君と市村さんとのやりとりがクールでいいんです。
剛君のこういう、仕事ができる大人な感じが凄くいい。
会長に経営コンサルらしく見せるための演技なのかもしれませんが、
それにしてもまた、この台詞がよく聞けば意味深に取れてしまう。
どこかのTV局か事務所のこと?

興三が倒れた時に、そのまま興三を置き去りにしようとする浩一。
「30年前の報いだ!
 父の分!母の分!弟の!俺の!」
あまりにリアルな感情の吐露に鳥肌がたちました。

そして興三を残して立ち去ろうした浩一の表情の長回し。
30年前に家族全員を奪われ、絶望し、
詐欺師となって生きながらえ
復讐心に命をかけ、
それでも人を殺せない
1人の男の積年の思いを
幾重にも表現した
草彅剛の演技が圧倒的で息を飲んでしまいました。

これだけの表情を次々とアウトプットできるのは
インプットして閉じ込めてきたさまざまな思いの蓄積があるから。
それは主人公一の瀬浩一(千葉陽一)であるけれど、
どこかしら草彅剛という人の思いとも重なって見えてしまう・・・。
この狂気。この怨念。そして夜叉になりきれない人間らしさ。

ここまでの脚本の中にも意味深に感じる表現が多々ありました。
脚本家後藤法子さんは、そしてこのドラマのスタッフの皆さんは
心底草彅剛を愛してくださっているのだなあと身に沁みて感じます。
剛ファンが思うほどメジャーではないのかもしれませんが、
剛君の思いや演技を心から応援している人は確実にたくさんいます。

第6話は興三と晃との親子関係が全く描かれない点に
もどかしさを感じました。
でも、興三は死なずに生き残ったようなので、
今後、この親子の顛末がしっかりとわかる時がくるでしょう。
TVLIFEの撮影秘話や晃役の安田顕さんのインタが興味深いし、
今週のガイドやテレビジョンによると、まだまだ視聴者の知らない
そしてスカッとするような嘘が仕掛けられているようですね。

ドラマが最後に近づくにつれ、寂しいような気持ちにも襲われます。
でも、やっぱり剛君の文学的な繊細な演技が大好きです。
草彅剛を見続けたいです。どんなことがあってもついていくぞ〜
   

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