2017-02-09 01:29 | カテゴリ:ドラマ
第5話は内容演技ともに存分に楽しめる素晴らしい回でした。
草彅剛の演技が持つさまざまな魅力が溢れていましたし、
仇である九島亨役の平岳大さんとその愛人役の真飛聖さんの
質の高い演技力で、ドラマの世界に引き込まれました。
平さんは名優平幹二朗さんと佐久間良子さんの息子さん。
刻々と変化する感情や台詞回しが明確で見応えがありますし、
さすがだなあと感心してしまいました。
真飛聖さんも30代のけだるい愛人ふみの雰囲気を巧みに表現し、
愛憎劇としての説得力がありました。

今回は、われらが草彅剛の演技の魅力も満載でした。
ハルカのコートのファーを指でなでながら次の指示を出す浩一。
既にハルカの好意に気がついていて、その気持ちを利用しながら
いろいろなことを手伝わせている大人の打算と色気が....。
さすがにこんな剛君は今までに見たことが無い。
わああ、「剛君」なんて書いていられなくなってきましたねえ
「職場も不倫相手も妻も全部失って
 たった一人で地獄に堕ちろ〜」
とささやくように言う浩一のつぶやきの中に、
絶叫していた第4話とは違う形で、仇に対する
深い恨みと侮蔑の気持ちが込められていてドキッとしました。

今までになかった大人っぽい演技台詞が次々と畳み掛けてきます。
「家族がまた1つに。そう願うなら楓も動かないと。」
父との確執に悩む楓に親身になっているように見せかけて
楓が父との関係を修復する気持ちになるように持っていく。
でもその言葉の中に復讐心に疲れている自分の本心も滲んでいて複雑。

BAR800での詐欺師仲間と語り会う浩一の雰囲気も馴染んできました。
ストライプのベストにシャツの胸元のボタンを大きくはずした
浩一の大人っぽさとかっこ良さと色気は、
こういう洋風のバーでこういう感じでラフにニヒルに話す草彅剛を
ドラマ(または映画)で観たかったんだあ〜という歓喜。

盗聴器が仕掛けられているのを眼鏡を外して確認する浩一も素敵。
浩一「気づかないふりしてそのまま置いてあるからおいカズキ!
   おまえ上に上がった時気をつけて話せよ。」
カズキ「ウン、ウン。」
浩一「おまえさ〜、わかってんのか?」
カズキ「ウ〜ン!」って横を向いたままトランプの塔を崩してしまう
カズキがとっても可愛くてとっても怪しい...。

マスター「これ、誰?」
浩一「定食屋のおばちゃん、ギャラ1万。」
マスター「血のり多過ぎないか?」
浩一「こういう場合リアリティーよりインパクト重視でね〜。」
カズキ「これ、何?」
マスター「上物の小麦粉。」
カズキ「プーっっ!!」
浩一「あと一押し、考える時間を与えずに一気に追い込む!」
そうそう!表情の変化も大切だけれど、表情を動かさず、
静止するキメ顔もドンっとインパクトがあります

パイロットに扮した一条が、愛人ふみに九島への憎しみを煽る時の
話し方声の出し方が舞台劇のようで、低音ボイスがとっても良い声!

しかしなんと言っても第5話のクライマックスは浩一と九島との対峙。
浩一(猟銃を手に引き金に指をかけるハンターの様な鋭過ぎる左眼)
  「殺したこともある」(間)「な〜んて信じた?」
九島「何者だああ!!30年前の事件の関係者かああ?
   恨むんだったら二科親子を恨めよ。」
浩一「バカ息子って?」
九島「晃だよ!二科家の長男の。」

九島が警察に手錠をかけられ逮捕されるまでの
表情の変化と絶望がBGMとともに刻々と描かれ、
それを山林から見届ける浩一の姿まで緊迫感が続いて、
魅入ってしまいました。

晃「チーム作ろうか!俺と浩一君で!」
浩一「それ、意外と楽しいかも!」と笑い合う浩一の笑顔は
詐欺師浩一という仮面がとれた9歳から友達も無く孤独に生きてきた
千葉陽一の素の笑顔のように見えたからたちが悪い。

晃に関しては2話で楓が浩一の胸の古傷に疑問を持った時、
「そりゃあお前、話したくないこともあるだろう。
 だれだってあるって。簡単に言えないことの1つくらい。」って
言った時に、「もしかして...」と思って年齢の計算をしました。
晃って何歳なのかなあ。30年前大学生ってことは48歳以上でないと。
安田顕さんの実年齢は43歳だし、などと思いを巡らしました。

第5話では九島が49歳と出ていて、晃は後輩だと言っていたので、
やはり二科晃は48歳。安田顕さんは本当は44歳の藤木直人さんより
年下なのに年上の長男役になったとどこかで語っていましたね。
実年齢より5歳上の二科晃を演じていらっしゃるということです。
確かに言動におじさん臭さを出している感じがありましたが。
二科晃という複雑な役どころを安田顕さんがどう表現していくのか、
浩一の晃への復讐はどのような形になるのか、
間に立つ楓はどうするのか、ドラマティックな状況に胸が高鳴ります。

浩一は晃の人の良さを心の拠り所にしかけていただけに、
壁にボールを当てるスピードが苛立ちが高まるにつれ速くなって、
最後、買ったばかりのグローブ見つめ無念そうに地面に叩き付ける姿は、
詐欺師浩一の下に隠れている陽一の哀しみが増幅したような感じがして
切なくなってしまいました。

そして場面変わって二科家に入っていく浩一とそれを迎える興三と隆。
相対峙する双方をスローモーションで捉える映像がまるで映画のよう。
浩一が最大の仇であると思っている二科興三に対して
楓と晃を左右に従え向かっていく浩一の刺すような眼差しが鋭くて、
まるで「華麗なる逆襲」のPVの草彅剛と重なって
またまた胸がきゅんとしてしまいます。

第5話前半はコメディータッチな部分を楽しめ、
後半は事件の核心に迫るドラマティックな台詞と展開に引き込まれ、
演者たちの感情の激突、応酬に心が揺さぶられました。
第5話をはじめとして第6話以降毎回が「最終回の1個前」らしい。
怒濤の面白さにドキドキ感が止まりません


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