2016-03-11 02:24 | カテゴリ:ドラマ
第9話を観て、この「スペシャリスト」という一連のドラマが、
壮大な大河ドラマであったのだということをあらためて思い知らされ、
ちょっと言葉にならないような衝撃を受けています。
とにかく脚本の戸田山雅司さんを筆頭に、七高監督他制作スタッフさんたちの
剛君への熱い思いをドラマからあふれんばかりに感じてしまって、
ひたすら草彅剛を応援し続けて来たファンのひとりとしては、
もう有り難いやら共感してしまうやらで、
とにかく胸が一杯になって余韻が収まらない状態です

特に姉小路さんとの廊下での会話には心底泣かされました。

姉小路「どうしてそんなに強くいられるの?」
宅間「そうそうおれがずーっと刑務所で一緒だった244番の話なんだけど。
   244番殺人未遂で服役したんだけど実は冤罪だったんだよね。
   おまけに家族と引き裂かれちゃったし。
   それって、当然そんな理不尽受け入れられなくて、
   最初は泣いて叫んで怒って、もう手がつけられなかったんだ。
   でも、やがてあることに気がついたんだ。
   泣いて傷ついて自暴自棄になって、
   それこそ廃人みたいになったら奴らの思うツボだってことにね。」
姉小路「奴らって、244番を罠にはめた?」
宅間「それ以来、244番は決して自分の感情を
   ストレートに表に出さなくなったんだよね。
   これは俺と我々の闘いなんだ。
   安心して!泣くよ!犯人を片付けたら、
   涙が涸れるまで、泣いてやる。」

この時、姉小路さんに対して、ゆっくりと確かめるように
自分の思いを静かに語って行く宅間さんの声のトーン、表情。
「宅間善人」が初めて真実の思い、覚悟を吐露するところであり、
ドラマの中の言葉とは思えないほど重く、真に迫ったものでした。
これまで仮面のようなものを被り飄々としていた宅間さんですが、
この言葉には、冤罪で10年10ヶ月もの年月を奪われ、
美也子さんを死の淵に追いやってしまった無念さが凝縮されています。
その深い絶望的な悲しみがストレートに伝わってきて圧倒され、
観ている私も涙があふれてしまいました。

言葉は宅間さんの気持ちを語っているのですが、
まるで草彅剛その人の真実の声のようにも聞こえたのは気のせいでしょうか。
視聴者をそんな気持ちにまでさせる戸田山さんの脚本に愛を感じました。
人間として信頼の絆を築いて来た姉小路さんに
本当の気持ちを伝える宅間さんのこの時の人間味あふれる表情は、
「スペシャリスト」を通した今までで1番の名シーンになったと思います

上川さん演じる佐神との再会シーンも、「別格」2人の対決が、
なんとも不気味な演出で描かれていて見応えがありました。
「あなたと私はもう一度勝負しなければならない。
 それまではあなたに死なれては困るんです。」と佐神が言ったのは、
最終回のことなのか、それとも、、、
といろいろ妄想してしまう意味深な発言でした。

一気に次々と「我々」の存在が明らかになっていった第9話。
普通の連ドラ1話分のレベルを超えた超大作で、
「スペシャリスト」制作陣の思いにとにかく圧倒されました。
圧倒されつつも警視庁長官が連ドラ「任侠ヘルパー」の親分松平健さんだったり、
管理者Xがやはりヘルパー仲間の山本裕典さんだったりと驚くことばかり。
山本さんの徹底した犯罪者ぶりが突き抜けていて、
最後の宅間さんとの憎しみに満ちた狂気の世界は
まるで宮部みゆきの推理小説を映画化したような緊迫感があって不気味でした。

姉小路さんとのコインの話は「銭の戦争」を思い起こさせるし、
「僕の生きる道」「中学生円山」「任侠ヘルパー」など
剛君の過去の作品をリスペクトしているような共演者が次々と・・・。
剛君作品におなじみの江波さんも出て下さって、
草彅剛大応援団が集結してドラマを盛り上げて下さっているようにも思えます。

来週はとうとう「最終回」。「BALLAD」で共演して下さった
吹越満さんが再登場されるようですね。
エキストラの皆さん参加の大規模ロケもあり、結末も予想を上回る衝撃とか。
第9話の興奮が冷めやらぬ中、1週間が待ち切れなく思いますが、
あと1話かあと思うと感慨も一入。多くの方と同様に役者草彅剛が愛しいです


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