2015-01-07 03:13 | カテゴリ:ドラマ
1年間待ちわびて、とうとう剛君の連ドラがはじまりました。
身につまされるようなストーリー、テンポのいい無駄のない展開、
主役の演技をじっくり味わえる嬉しさ、粒ぞろいの脇役陣のおかげで、
あっと言う間に2時間が過ぎてしまいました。
その後時間も気にせず2回目も見てしまって夜も更けていったので、
寝ようと思ったのですが、なかなか寝付けないほどに、
剛君のお芝居をじっくり見られた興奮はなかなか収まりませんでした。

剛君が雑誌で語っていた中で、「僕はエリートじゃないから・・・」
って言葉がありましたが、そんな言葉を吹き飛ばすエリート感、
出ているなあって思いました。
そもそも私が剛君のドラマで大好きだった「TEAM」と「僕カノ」の
主人公もエリートの役で、剛君は雰囲気をうまく醸し出していました。

今回の白石富生は子どもの頃は両親の働く工場の中で可愛がられて育ち、
父の後を継ぐと言ったり、弟を気にかけるような愛らしい少年だった。
でも勉強ができてエリートコースを進んでいるうちに、家族と距離を置き、
家の状態に気付かず、父親の借金と自殺によって全てを失ってしまうことに。
初回の2時間はそのいきさつ、主人公の人物像が
丁寧に描かれていて良かったなあと思います。

あの立派な広い証券会社のフロアーで、借金取りの電話に向かって
「ふざけんな、お前らに返す1円の金もない!」と大声でどなって、
多くの職場の人間たちから冷たい視線を浴びる時の富生の表情。

上司に不当なノルマを与えられ邪魔者扱いされた時に、
富生「クビですか?ご心配なく、おとなしく辞めますよ。
   平凡な上司の下で働くのもそろそろあきてたころですし。」
上司「残念だよ僕は。」
富生「そうですか、僕は全然。
   このままでは終われませんから。」
悔しさが滲みながらも、ふてぶてしく言い返す強気な態度。

それまで馬鹿にして歯牙にもかけなかった大学時代の後輩に
金を借りに行って、ゲロを食べろと言われて食べられず、
「本当に食えたら、ちょっと尊敬したのに。」
と言い捨てられた後の惨めな気持ち。

疲労困憊している母親に優しい言葉も表情も与えず、
ただただ怒りと困惑をみせる富生に反発を感じる弟の光太郎。
そんな兄弟の複雑な心情を、ぶつけ合う繊細な演技。

未央が転がした500円を足で隠してしまうせこい人間の性
とそんな自分に幻滅する富生の表情。

警察に呼ばれて自殺した父親と対面した時のショックの大きさ。
意識の無い母親を病室で見つめ、
「母さん、父さん死んじゃったよ。」とつぶやく富生。

その深いショックと自己嫌悪を神社の神様の前で爆発させるシーン。
「母ちゃんがどれだけ祈ってたのか。金返せ!!!」
この時のお賽銭を計算する台詞、請求する演技が独特で素晴らしかった。

婚約解消を条件に受け取ってしまった1000万円を即座に闇金業者に奪われ、
ボコボコにされ「殺せ!金持ってくなら殺せ!」と自暴自棄になるも、
「お前なんか殺す価値もないよ。」と打ち捨てられる富生。

ここで恩師役の大杉漣さん登場。今更ながら、漣さんと剛君の師弟関係は
味わいがあって沁みますね。僕の生きる道シリーズを彷彿とさせます。
ドラマの始まる前、ちょっと不安を感じていた優子さんの演技も
抑制が利いていると大丈夫かな。傷ついた富生に絆創膏を貼るシーンの
「イテ!イテ!わざとやってるでしょ!」の富生が可愛かったし、
ハート型に切り抜かれた絆創膏を見るとほっこりしました。
おかゆをむさぼり食うシーン、紺野先生が1万円札を入れるシーン、
次の日家を出て1万円札に気づいて頭を下げるという紺野家との関わりは
確かにこのドラマの癒しの部分になっています。

しかし、全てが見応えがある初回で、私的に一番見応えのあったのは
健気な元婚約者の梢に毒舌を吐く富生。
「その優しさは金を持っているからこその余裕だ。(梢のマフラーに触れる)
 そういうのって金を持っていない人間をよけいみじめにするんだ。
 知ってた?」
「金に心底困って初めて人の本性っていうのがわかる。
 本当良かったよ。金待ってる女と付き合っといて。」
「ちょっと待てよ、金は置いてけよ。気持ちなんかいらないから。」
このシーンは公式サイトのトピックスにも取り上げられていて、
剛君がこだわっただけあって、ギリギリの男女の感情を描く名シーン。
剛君の演技の中に愛を金で捨ててしまう男の本音と切なさが凝縮されていて、
胸がキリキリするほどの感動を受けたし、
愛していた男に気持ちを切り裂かれるお嬢様の哀しみを
文乃さんの瞳がすごく物語っていて素晴らしかったと思います。
うん、うん、まるで映画のような2人の表情に胸をぶちぬかれました

最後のお父さんの葬儀の場面。
押し掛けてきた元上司に「さすが部長、たいした神経してますね。」
と言いつつ、馬鹿にしたように上司の肩を指でささっとなでる富生。

会社の社員に口々に非難され、父親の祭壇の焼香を投げつけ、
「俺は俺の人生と親父の人生、金でなくしたものすべて
 金で取り戻す!!!。」と啖呵を切った富生。

愛されて育ち、エリートゆえに何かを忘れ、そして全てを失った複雑な男。
そんな主人公の様々な感情を、繊細な表情で、的確に表現して行く剛君。
役者草彅剛を待ち望んでいたファンにとっては、
1週間が待ちきれないようなたまらないドラマが始まって嬉しい限りです。
韓国版も見ましたが、脚色で日本風に書き換えられていますし、
設定や台詞、ストーリー展開も良く練られていると思いました。
共演者も演技派ぞろいでつまらないシーンが1つもないことにも感動です。
たくさんの人とこの感動を分かち合いながら、この3ヶ月ドキドキしながら
剛君のお芝居を思いっきり堪能したいですね

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