2017-02-16 15:22 | カテゴリ:ドラマ
第6話を見終わった時から、
このドラマを書かれている脚本家後藤法子さん、
監督はじめカンテレドラマスタッフの皆さん、
リアルな怒りや哀しみや微笑みを見せる草彅剛、
そして主人公に真摯に向き合って下さる共演者の皆さんの
本気度に震えるような胸苦しさを抱え続けています。

楓「無理して笑ってるとか。
  私の知らない何かを抱えてるとか。」
ハルカ「えっ!?」
楓「なんだろう、どうしようもない、
  苦しい、怒り、みたいなもの。
  浩一さん、たくさん苦労してきたんだろうなあって。
  彼の抱える何かをちょっとでも楽にできたらなあって。
  そう、思ってます。」
ハルカ「ほんとに?
    これから何があっても許せる?浩一を。」
楓「(うなづく。)」
ハルカ「ほんとね。」
楓「私、うそは嫌いなので。」
ハルカ「いい子じゃん。」
浩一「ああ....。」
ハルカ「浩一をよろしくね。」
楓「はい。」

この時の3人のやりとりと表情が良かったですね。
私は、復讐劇が中心なのだから、
ハルカの片思いくらいはあってもいいけれど、
ここまで絡ませなくてもと思って、正直なところ
三角関係はドラマにいらないって思っていました。
でも、第6話を何度もリピートしていると、
このやりとりに意味が込められているように感じてきます。

興三「夜も寝ずに働いて働いて
   必死で働いて、勉強して、小さな工場を持った。」
浩一「そしてニシナコーポレーションができた。
   会長にとってこの土地は原点なんですね。」
興三「ああ。」
浩一「なら工場は建設すべきです。」
興三「意外とロマンチストだなあ。
   そんなことでコンサルタントが務まるのか。」
浩一「企業が力を失うのは
   働くものの熱意が失われた時。
   人の思いも資金と資材と同じように大事にしないと。」

この場面での剛君と市村さんとのやりとりがクールでいいんです。
剛君のこういう、仕事ができる大人な感じが凄くいい。
会長に経営コンサルらしく見せるための演技なのかもしれませんが、
それにしてもまた、この台詞がよく聞けば意味深に取れてしまう。
どこかのTV局か事務所のこと?

興三が倒れた時に、そのまま興三を置き去りにしようとする浩一。
「30年前の報いだ!
 父の分!母の分!弟の!俺の!」
あまりにリアルな感情の吐露に鳥肌がたちました。

そして興三を残して立ち去ろうした浩一の表情の長回し。
30年前に家族全員を奪われ、絶望し、
詐欺師となって生きながらえ
復讐心に命をかけ、
それでも人を殺せない
1人の男の積年の思いを
幾重にも表現した
草彅剛の演技が圧倒的で息を飲んでしまいました。

これだけの表情を次々とアウトプットできるのは
インプットして閉じ込めてきたさまざまな思いの蓄積があるから。
それは主人公一の瀬浩一(千葉陽一)であるけれど、
どこかしら草彅剛という人の思いとも重なって見えてしまう・・・。
この狂気。この怨念。そして夜叉になりきれない人間らしさ。

ここまでの脚本の中にも意味深に感じる表現が多々ありました。
脚本家後藤法子さんは、そしてこのドラマのスタッフの皆さんは
心底草彅剛を愛してくださっているのだなあと身に沁みて感じます。
剛ファンが思うほどメジャーではないのかもしれませんが、
剛君の思いや演技を心から応援している人は確実にたくさんいます。

第6話は興三と晃との親子関係が全く描かれない点に
もどかしさを感じました。
でも、興三は死なずに生き残ったようなので、
今後、この親子の顛末がしっかりとわかる時がくるでしょう。
TVLIFEの撮影秘話や晃役の安田顕さんのインタが興味深いし、
今週のガイドやテレビジョンによると、まだまだ視聴者の知らない
そしてスカッとするような嘘が仕掛けられているようですね。

ドラマが最後に近づくにつれ、寂しいような気持ちにも襲われます。
でも、やっぱり剛君の文学的な繊細な演技が大好きです。
草彅剛を見続けたいです。どんなことがあってもついていくぞ〜
   
2017-02-09 01:29 | カテゴリ:ドラマ
第5話は内容演技ともに存分に楽しめる素晴らしい回でした。
草彅剛の演技が持つさまざまな魅力が溢れていましたし、
仇である九島亨役の平岳大さんとその愛人役の真飛聖さんの
質の高い演技力で、ドラマの世界に引き込まれました。
平さんは名優平幹二朗さんと佐久間良子さんの息子さん。
刻々と変化する感情や台詞回しが明確で見応えがありますし、
さすがだなあと感心してしまいました。
真飛聖さんも30代のけだるい愛人ふみの雰囲気を巧みに表現し、
愛憎劇としての説得力がありました。

今回は、われらが草彅剛の演技の魅力も満載でした。
ハルカのコートのファーを指でなでながら次の指示を出す浩一。
既にハルカの好意に気がついていて、その気持ちを利用しながら
いろいろなことを手伝わせている大人の打算と色気が....。
さすがにこんな剛君は今までに見たことが無い。
わああ、「剛君」なんて書いていられなくなってきましたねえ
「職場も不倫相手も妻も全部失って
 たった一人で地獄に堕ちろ〜」
とささやくように言う浩一のつぶやきの中に、
絶叫していた第4話とは違う形で、仇に対する
深い恨みと侮蔑の気持ちが込められていてドキッとしました。

今までになかった大人っぽい演技台詞が次々と畳み掛けてきます。
「家族がまた1つに。そう願うなら楓も動かないと。」
父との確執に悩む楓に親身になっているように見せかけて
楓が父との関係を修復する気持ちになるように持っていく。
でもその言葉の中に復讐心に疲れている自分の本心も滲んでいて複雑。

BAR800での詐欺師仲間と語り会う浩一の雰囲気も馴染んできました。
ストライプのベストにシャツの胸元のボタンを大きくはずした
浩一の大人っぽさとかっこ良さと色気は、
こういう洋風のバーでこういう感じでラフにニヒルに話す草彅剛を
ドラマ(または映画)で観たかったんだあ〜という歓喜。

盗聴器が仕掛けられているのを眼鏡を外して確認する浩一も素敵。
浩一「気づかないふりしてそのまま置いてあるからおいカズキ!
   おまえ上に上がった時気をつけて話せよ。」
カズキ「ウン、ウン。」
浩一「おまえさ〜、わかってんのか?」
カズキ「ウ〜ン!」って横を向いたままトランプの塔を崩してしまう
カズキがとっても可愛くてとっても怪しい...。

マスター「これ、誰?」
浩一「定食屋のおばちゃん、ギャラ1万。」
マスター「血のり多過ぎないか?」
浩一「こういう場合リアリティーよりインパクト重視でね〜。」
カズキ「これ、何?」
マスター「上物の小麦粉。」
カズキ「プーっっ!!」
浩一「あと一押し、考える時間を与えずに一気に追い込む!」
そうそう!表情の変化も大切だけれど、表情を動かさず、
静止するキメ顔もドンっとインパクトがあります

パイロットに扮した一条が、愛人ふみに九島への憎しみを煽る時の
話し方声の出し方が舞台劇のようで、低音ボイスがとっても良い声!

しかしなんと言っても第5話のクライマックスは浩一と九島との対峙。
浩一(猟銃を手に引き金に指をかけるハンターの様な鋭過ぎる左眼)
  「殺したこともある」(間)「な〜んて信じた?」
九島「何者だああ!!30年前の事件の関係者かああ?
   恨むんだったら二科親子を恨めよ。」
浩一「バカ息子って?」
九島「晃だよ!二科家の長男の。」

九島が警察に手錠をかけられ逮捕されるまでの
表情の変化と絶望がBGMとともに刻々と描かれ、
それを山林から見届ける浩一の姿まで緊迫感が続いて、
魅入ってしまいました。

晃「チーム作ろうか!俺と浩一君で!」
浩一「それ、意外と楽しいかも!」と笑い合う浩一の笑顔は
詐欺師浩一という仮面がとれた9歳から友達も無く孤独に生きてきた
千葉陽一の素の笑顔のように見えたからたちが悪い。

晃に関しては2話で楓が浩一の胸の古傷に疑問を持った時、
「そりゃあお前、話したくないこともあるだろう。
 だれだってあるって。簡単に言えないことの1つくらい。」って
言った時に、「もしかして...」と思って年齢の計算をしました。
晃って何歳なのかなあ。30年前大学生ってことは48歳以上でないと。
安田顕さんの実年齢は43歳だし、などと思いを巡らしました。

第5話では九島が49歳と出ていて、晃は後輩だと言っていたので、
やはり二科晃は48歳。安田顕さんは本当は44歳の藤木直人さんより
年下なのに年上の長男役になったとどこかで語っていましたね。
実年齢より5歳上の二科晃を演じていらっしゃるということです。
確かに言動におじさん臭さを出している感じがありましたが。
二科晃という複雑な役どころを安田顕さんがどう表現していくのか、
浩一の晃への復讐はどのような形になるのか、
間に立つ楓はどうするのか、ドラマティックな状況に胸が高鳴ります。

浩一は晃の人の良さを心の拠り所にしかけていただけに、
壁にボールを当てるスピードが苛立ちが高まるにつれ速くなって、
最後、買ったばかりのグローブ見つめ無念そうに地面に叩き付ける姿は、
詐欺師浩一の下に隠れている陽一の哀しみが増幅したような感じがして
切なくなってしまいました。

そして場面変わって二科家に入っていく浩一とそれを迎える興三と隆。
相対峙する双方をスローモーションで捉える映像がまるで映画のよう。
浩一が最大の仇であると思っている二科興三に対して
楓と晃を左右に従え向かっていく浩一の刺すような眼差しが鋭くて、
まるで「華麗なる逆襲」のPVの草彅剛と重なって
またまた胸がきゅんとしてしまいます。

第5話前半はコメディータッチな部分を楽しめ、
後半は事件の核心に迫るドラマティックな台詞と展開に引き込まれ、
演者たちの感情の激突、応酬に心が揺さぶられました。
第5話をはじめとして第6話以降毎回が「最終回の1個前」らしい。
怒濤の面白さにドキドキ感が止まりません

2017-02-03 01:05 | カテゴリ:雑誌
今週の「TVガイド」「嘘の戦争」公式連載の剛君と風磨君の
2ショット写真がお宝ものって感じで凄くカッコイイですね
剛君の着ているカーキのジャケットをバブアーというらしいですが、
今の剛君にとても似合っていて大人の落ち着きと渋みがありますし、
その隣に寄り添うグレーのラフなスタイルの風磨君も爽やかで可愛い。
こんな相性バッチリの2人は、百田さんが裏切っても壊れない
っていう気がするのは私だけでしょうか。
3ページ目の振り向き様の2人が特に素敵で、これは見逃せません

「嘘の戦争」の第4話はジュディーさんの登場で盛り上がりました。
代議士四条とハルカの占い師ぶりが表情豊かで魅力があって、
騙されて行く四条とハルカのやり取りがありえる感じで楽しめました。
代議士と甘ったれ息子については、
もっと追い込んで欲しいとも思いましたが。
遠隔での復讐という形になったのは、浩一が今この2人に
顔を見られるわけには行かないのでこういう方法を選んだのでしょう。

「知っていて何もしないのは一緒に殺したことと同じことだ」と言って
激しく責め立て、浩一からあふれ出した涙に、
ドラマ以上のリアリティーを感じて怖いくらいの気持ちになりました。

第4話では、登場人物それぞれの新しい面が次々と表れてきて、
今後それがどう絡んで展開していくのかが気になる回になっていました。
敵だと思う人が意外にいい人そうだったり、
仲間だと思っていた人が裏切りそうだったり。
あらたな展開への予兆
会長秘書の七尾って言う人が、オーストラリアの「千葉陽一のブログ」を、
さりげに推しているような様子で、なんだか気になる存在です。
二科隆の人間味がクローズアップされてきて、直さんの演技も光っています。
「モシモノふたり」で和気あいあいだった剛君と直さんの競演が、
後半戦でさらに磨きがかかってきそうで楽しみです

2017-01-29 21:59 | カテゴリ:パワスプ
私は日常生活に支障がない程度のちょっとした難病を発症し、
涙腺が破壊されているということで、数年前から涙が溢れ出なくなりました。
そのため、現在の私は、かなり感情が高ぶり、「号泣する」という
精神状態になって初めて、ようやく涙がまぶたにうっすら滲むという程度です。
昔は泣き虫でよく泣きぬれていた私も、涙とはちょっと縁遠くなっています。

でも、今日の「パワスプ」はそんな私の心を号泣させ、涙を滲ませました。
最初からテンションの高かった剛君でしたし、先輩風を吹き舞いて、
感動的な語りをしつつも、「リスナー」を「視聴者」と言って、
慎吾ちゃんに冷静に間違いを指摘をされるといういつもの天然剛君でしたが、
いやあ、あれは、最後には視聴者(リスナー)を泣かせる気満々だったでしょう。
計算してないようで、きっと、今日は慎吾ちゃんも視聴者も泣かせる気だったはず。

でも、声だけだったけれど、その仕掛けるつもりの御本人剛君が、
誰よりも早く、一瞬涙声になったことを私は聞き逃さなかったです。
剛君、慎吾ちゃんの40歳のお誕生日、本人以上に喜んでいるみたいでしたね。
最後は「歳なんて関係ない!」って言って、「やっぱりそうなの?」って
泣き笑いをさせられましたし、なんだかんだ言って脈絡無茶苦茶な剛君でしたが、
もうもう「そのままの慎吾が好きだよ!本当に好きだよ!」って気持ちが
溢れ出ている「パワスプ」でした。私は今日今までで1番感動したかもしれません。

「パワスプ」は日曜日の夕飯時で、
主人と娘と3人でラジオを聞きながら食べています。
1曲目、慎吾ちゃんが曲紹介して流れた曲に私が反応して、
「あっ、この曲ライブで使われてた曲だ。ライブで使った曲を流してる!」
と言いますと、娘が「えっ!いつ?『Mr.S』では使われてなかったと思うけど。」と
言いました。するとなんと主人が、「これは剛君が『任侠ヘルパー』の歌を歌った時に
流れていた曲だ。」と言うではありませんか。「え?『任侠ヘルパー』?そう言えば
ライブ「Gift of SMAP」の剛君が健さんの「唐獅子牡丹」をソロで歌った時、
ヤクザたちから女性を助けるためのアクションをしていた時に流れていたBGM、
あの曲のアレンジがこんな感じ!」とやっと記憶が蘇った私。
「お父さん、すご〜い!よく覚えてたねえ〜!」と興奮です。

慎吾ちゃんがきっとこの曲を今日流すと決めたに違いない。
高倉健さんに憧れて、健さんから受けた教えを胸に「80歳まで仕事をしたい。」と
いろいろな雑誌で折にふれ語っているつよポンを応援するために、
そしてファンのみんなにライブのことを思い出させてくれるために。

剛君が、「不惑の40歳」「自分は人生の先輩」「冗談ハンバーグ」などと
いつになくネタを仕込んで話を膨らまして行ったのは、
今まで以上にトークを盛り上げたいという気持ちが表れているなあ、
攻めてるなあと頼もしくも感じながら微笑んで聞いていたけれど、
結局は慎吾ちゃんに言葉の間違いを指摘されたり、「歳なんか関係ない!」って
オチになっちゃったりで、いつもの愛らしい天然つよポン。

でも、剛君のギターでのお誕生日ソング、「慎吾ちゃん、お誕生日おめでとう」には
本当に熱い熱い気持ちが込められていて、慎吾ちゃんへの愛が溢れ出ていました。
そして何より涙の出にくい私を、昨年大晦日に泣いて以来封印していた私の気持ちを
ぶち破って「号泣」させたのは、やはり最後に慎吾ちゃんへのバースデイソングとして
選んだSMAPの「freebird」。慎吾ちゃんが明るい声で「SMAP」って言ったあ〜、
剛君が「freebird」を選んだ〜、「パワスプ」で5人の歌が流れた〜、っていう事実。
私の壊れた涙腺は崩壊できないけれど、
私の♡は崩壊したのです、号泣したのです

「freebird」を聞きながら、出ない涙をふりしぼりながら「号泣」する私の様子に
「おいおい」って感じで、あっけにとられ微笑む主人。涙が少ししか出ないのに
泣き続ける私。「中居君が『bestfriend』で号泣した時の気持ち分かる〜」って
なんか、もう抑えきれないような感情に呑み込まれて「号泣」してしまいました。
考えるとしんどくなるので、
今年になって意識的にSMAPのことを考えないようにしていたと思われる私。
でも、今日の剛君と慎吾ちゃんがくれた楽しい時間とSMAPの歌に、
抑えていた気持ちが溢れ出ました。やっぱりやっぱり「好き」なんだなあ・・・。
やっぱりやっぱりSMAPが、SMAPの曲が好きなんだなあ・・・。

これからも「何も変わらない」という剛君と慎吾ちゃん。
何が変わらないの?その意味は私にははっきりとはわかりません。
でも、剛君と慎吾ちゃんが愛し合っていること。
SMAPとファンを愛していることはわかりました。
明日のことはわからない。
でも今日しんつよの2人が私を「号泣」させてくれたことに感動しています

2017-01-26 16:47 | カテゴリ:ドラマ
ここ4、5日は近年にはない大寒波と大雪で大変な毎日でした。
これでもかというくらい雪が降り続く中、仕事は休み無くありますし。
「嘘の戦争」第3話の日も大雪で、車で仕事に行っている娘が、
職場を出て100mで15分もかかってる!と悲鳴のようなラインが。
こりゃあ、もしかして「嘘の戦争」には間に合わないかもと思いましたが、
なんとか40分前には帰宅して、疲れきった様子で夕食を食べました。
くたくたな様子で少しウトウトし始めたので、
これはドラマ無理かなと思っていると、9時になるとTVの前に。
毛布にくるまり観ていたので、やっぱり寝てしまうかもと心配しましたが、
CMごとに顔を見ると、ちゃんと目が開いているし、
ラストシーンで楓さんが浩一にマフラーをかけるシーンではニヤニヤ。
ドラマが終わって感想を聞くと、「面白かった〜!第3話が1番好きかな。」
ということでした。辛口の娘の感想が今私の一番気になるところです(笑)。

私はと言えば、初見の時は刑事がこんなことで簡単に罠にはまっていくかなあと
展開が気になってしまったのですが、2回目3回目と観ていると、
浩一の「清廉潔白の人間なんかいない。必ずどこかつけ込む隙がある」と言って
1才で亡くなったという「沙織ちゃん」で三輪刑事の懐に入るという手法が、
「なるほどありえるなあ」と思えてきて、
たとえベテラン刑事でもつけ込まれる人間らしさ、
それは愛でもあり、もろさにも罪にもなる、業というものを持っているのだと
腑に落ちる気持ちになりました。
初見で「泣けた」という他の方の感想を目にすると、
私自身がどこか人間味を失いつつあるのかもと思いましたし、
初見で「面白かった〜」と言った娘のみずみずしい感性が羨ましくもありました。

主人はと言えば、私と同じくドラマを見終わった後、少し複雑な表情。
「どうだったの?」と聞くと、「復讐といえども、二科家の兄妹に罪は無く、
特にあの晃、楓兄妹と浩一の関係をどう決着させていくのかが、
このドラマの見どころというか、善し悪しを決めて行くところだなあ。」と
つぶやいておりました。

確かに最後に、二科コーポレーションの玄関前で
浩一が楓に「簡単に縁を切るなんて言うな!」と声を荒げるシーンで、
「俺にも5歳の妹がいたからわかるんだ。」と言った時、
浩一という男が、マスターの言う「息をするように嘘をつく男だ」と言った
ことを思い出しました。楓に語る言葉に嘘と真実が入り交じって複雑なのです。

「縁を切る?簡単に言うなよ。会いたくても二度と家族に会えない。
 ずっと1人誰にも頼れない。それがどういうことだかわかるか?
 縁を切るなんて簡単に言うな。」

この言葉は浩一(千葉陽一)の真実の気持ちのように聞こえて胸に迫りました。
と同時に、今楓に会長や隆と縁を切られたら自分が楓に近づいた意味が無くなる
と焦ったとも取れないことはない。
マフラーをまいて寄り添う2人の落としどころが見どころになるのは間違いない。

三輪刑事を演じる六平さんと剛君との丁寧な会話、表情のやりとりは、
繊細で味があって、これぞお芝居の醍醐味と思われる見応えがありました。
脚本も、1、2話の欲にまみれた復讐相手を破滅させて終わるという形にせず、
本当は善良だった刑事の止むに止まれぬ罪だったという設定、
その刑事が鋭い二科隆に追いつめられた浩一(陽一)を最後に「嘘」で守り、
深く謝罪し、浩一もそんな三輪刑事に手を添えて頭を上げさせるという展開。
視聴者の予想を超えた感動的な結末は、脚本・演出・演技ともに最高級でした。

ファンでない友人や親戚も「嘘の戦争」に嵌まっている人がたくさんいます。
「なかなかの心理戦って感じでワクワクした!」「今期一番面白いドラマ!」
「剛君って1本満足バーのイメージが強かったけど、凄くいい役者さんだね!」
とみんなが声を大きくして言ってくれるのが嬉しいです。
今回も3回観ましたが、観れば観るほど味があるので、剛君はじめキャスト
スタッフさんの熱い熱い思いに感動していますし、心から応援しています

2017-01-19 14:33 | カテゴリ:ドラマ
「嘘の戦争」2話を今週もすでに3回観ました。
3回観ても飽きないのは、剛君始め共演者の皆さんの演技が
躍動し始めて、どの場面も楽しめるシーンになっているからですね。
疾走感がある復讐劇として作っているので、突っ込みどころは満載です。
でも、TV全盛期の若かりし頃、私が夢中になって観ていた
「傷だらけの天使」などのドラマも、設定とか展開とか無茶苦茶でしたが、
役者さんたちの感情表現にリアリティーがあって、
視聴者の心の琴線に触れ、ドラマの世界に嵌まって行く作品が多かったです。

今回の「嘘の戦争」も展開にあれもこれもとありますが、
それでも見終わった時に「面白かった〜!」と思わせるのは、
剛君の場面ごとに繊細に変化する複雑な感情表現を味わうことができるから。
そしてそんな剛君に呼応するように、共演者の皆さんのそれぞれのシーンでの
感情表現が細やかで、リアリティーを感じさせてくれるからだと思います。
1/18日発売の「TVLIFE」P112で、「TEAM NACS連載」の安田顕さんが
剛君のことを、周りの役者さんの力を目いっぱい引き出して下さると、
絶賛して下さっています。安田さんのような優秀な役者さんに、
そう言っていただけるのは本当に嬉しいことだな〜と思って読みました。

第1話でも思いましたが、水原希子さん演じるハルカが良い仕事をしますね。
女詐欺師っぽい七変化する悪人顔もありつつ、素顔がキュートで魅力的です。
山本美月さんは「妹にしたいNo.1」になれるのではないかと思う可愛さ。
お兄さん2人と絡むシーンでの真っすぐさや優しさが妹らしくてキラキラ。
そんな楓さんの純粋な好意につけ込んで行く浩一のキスは、
夜景も綺麗で、浩一のあごのラインが美しい素敵なフレンチキスでしたが、
「こりゃあ犯罪だわ」と思わせるスリリングで危険な感じがありました。
純粋に浩一を愛し、浩一のために働いてきたハルカの思いも爆発寸前で、
第3話あたりから本格的になる三角関係もドロドロしてきそうです

我が家では第2話もTVの前に主人と娘が集まってみんなで観ました。
今回の第2話は、シリアスな場面だけでなく思わず吹き出してしまう
楽しい場面も散りばめられていて、家族それぞれが結構笑ってました。
私が最初に笑ったのは、浩一が入院している病室で風磨君演じるカズキの
似合わないスーツ姿と、思わず飛び出したため口。
浩一にハイタッチしようとして手を払われたカズキと浩一の
ラフな師弟関係が微笑ましかったです。
六反田弁護士にかけた電話で「赤松金融です」とドスの利いた声で話す浩一。
まさかの銭つながりに、スタッフさんの遊び心が粋ですね。
「赤松金融」が一気にトレンドの2位になって、ファンのテンションもUP.
それ以外も「嘘の戦争」には、これまでの剛君のドラマのいろいろな要素が
さりげなく使われていて、スタッフさんの剛君愛を感じますね。

六反田弁護士が持参した証拠のテープを二科隆と一緒に聴こうとした場面、
私は絶対にとんでもなくおかしな内容のものが流れると予想して、
音が鳴り出す前に吹き出してしまいました。嘉門達夫さんの
「アホが見る〜豚のケツ〜」だなんて私が小学生のころに流行った歌...。
エレベータの中のマギーさん演じる百田の女装おばさんも面白かった

娘は大学の野球部マネだったので、晃が浩一に監督を頼んだ野球大会での
二科家チームの野球帽を見て、「ダサ〜い、ありえ〜ん!」と笑ってました。
びっくりして良く見ると「二」とだけ書いてある野球帽。確かにたしかに...。
でも、剛君のユニフォームを着た監督姿が妙に似合っていて格好良かったですね。
主人はドラマを見ながら何やら紙に書き始めた様子。
ドラマに夢中の私の目に入っていなかったのですが、
終了後見せてもらったその紙には数字の付いた名前が「一の瀬、二科、三輪..」
といっぱい書いてあって。まあ、そういうことを見つけるのが好きな主人です。

ドラマ終了後には、遠くに就職して離れて暮らしている長男からもラインが。
「ドラマ面白いんじゃないかい」「医者を悪者にせんでもええのにな」
「まあ、でも父親は良い医者か」と感想を送ってくれました。だから私は
「そうそう父親は嘘が嫌いなめっちゃいい医者」
「今日は弁護士。来週は刑事。悪い奴らに復讐していく詐欺師っていうことね。」
と返事をしました。家族で剛君のドラマの話ができるのが心から嬉しい私です

テープを聞いて自分の家族が殺された理由を知った時の怒りを爆発させる浩一。
哀しみと恨み、復讐心に燃える冷たく厳しい眼差しの浩一。
千葉陽一の子ども時代を演じている子役の小林君がとても上手なので、
大人になった浩一の哀しみへと違和感なくつながり、感情移入できます。

第3話ではいよいよ、純粋そのものだった陽一に嘘を強要した刑事への復讐。
ある意味陽一の精神を抹殺し、詐欺師として生きて行くことを決意させた刑事。
もの凄く速いペースでドラマは熱量を増しているので、圧倒される毎日です